h02dvvd さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「大人のカッコ良さ」を追求したアニメ
【萌え】★☆☆☆☆ 【シリアス】★★★★☆
【ヒューマンドラマ】★★★★★ 【アカデミック】★★★☆☆
【ギャグ】★★★★☆ 【演出】★★★★★
「大人のカッコ良さ」とは一体何か?一言で表すのは難しいのだが、何個か挙げてみれば「渋カッコいい音楽」「含蓄に富んだセリフ回し」「余韻が残るラスト」などだろうか。
・渋カッコいい音楽
菅野よう子氏の出世作である今作。ジャズ・ブルース・ヘヴィメタル・テクノなどの様々なジャンルの曲を取り揃え、さらにはキャラの声・効果音等を一切入れずに音楽を聞かせるだけのシーンが多く存在するのも印象的。
・含蓄に富んだセリフ回し
主要人物が皆いいキャラをしていて、それぞれが持つ過去から生まれる言葉がとても印象に残る。つまり脚本が素晴らしい。僕が好きな言葉は例えば…
{netabare}
「金がないときゃ言うんだよ!」
「俺は猫が嫌いだ。」
「女は生きているだけで偉いんだから。」
{/netabare}
他にも挙げようと思えば挙げられるのだが、観る人によって何を感じたかが違い、そして名言も異なってくるというのがまた面白い。
・余韻が残るラスト
何よりも一話ごとの完成度が非常に高く、話もバラエティー豊かなのがカウボーイビバップの一番の魅力。ギャグから泣ける話・アクション・シリアスまでなんでもござれ。観た人によって何を感じるかが違うためどの話が一番好きかが大きく変わるのも面白い。僕が一番好きなのは24話。二人がゆで卵をやけ食いしてるのがもうね……。
・それだけじゃない
大人のカッコ良さを徹底した本作は秒単位で切り取ってもカッコ良さが存在すると言っても過言ではなく、それを語り尽くすのは一話30分では足りないくらいである。昨今の中二病的なカッコよさを求めるアニメに辟易している方は、ぜひ1998年制作の古さを感じさせない傑作「COWBOY BEBOP」を観てみては。