かしろん さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
山田監督の現況自己紹介
【最終話まで見て修正・ネタバレや無理矢理な解釈や勝手なラスト妄想有り】
うさぎ山商店街。活気にあふれた商店街だ。
その一郭にある餅屋「たまや」。
その餅屋の娘、北白川たまこ。高校1年生だ。母はいないが温かい家族に囲まれ、商店街の人々に愛され、友人にも恵まれ、幸せな日々を過ごしている。
そんな彼女が不思議な生き物に出会う。
流暢に日本語を話す鳥。デラ・モチマッヅィ。
王子のために妃を探しに来た、と言う鳥との出会いはたまこに何をもたらすのか・・・
けいおん!で名を馳せた山田尚子監督京アニオリジナル作品。
メインスタッフもけいおん!メンバーを揃えている。
物語:あー、なんだったんだろうな、この12話。
たまこ:山田監督
家族や友人:スタッフ
商店街:深夜アニメ業界
商店街のお店:京アニが作ったアニメ
デラ・モチマッヅィ:けいおん!
チョイ・モチマッヅィ:けいおん!!
メチャ・モチマッヅィ:けいおん劇場版
深夜アニメが流行る中、京アニの作るアニメで私は育てられました。とても良いスタッフに恵まれてもいます。
たまたま出会ったけいおん!という作品で監督をやり、大きくヒットしたのでえらい持ち上げられちゃって、2期まで作らせて頂けるどころか、劇場版の監督までやることが出来ました。
本当に幸せです。
ですが、私は一介のアニメ製作者に過ぎませんよ。こういうフンワリした雰囲気のアニメを作ることしか出来ない存在なんですよ。
こんな私なんですが、これからもアニメを作り続けるのでよろしくね。
というようなことを暗に言ってるのかなぁ、とか無理矢理に解釈せんと落ち着かないくらいの中身の無さだった。
作画:華やかな絵柄によく動く絵。京アニクオリティここにあり、である。
OPや本編で可愛く幼な目に描くキャラをEDでちょいと艶っぽくしてドキッとさせる演出も山田監督だなぁと。
声優:京アニが時々やる「メインに名前をあまり知られていない人を配し、周りをベテランで固める」という布陣。
こういう布陣を敷く時の京アニって、何かの実験をしているような印象。
音楽:OPEDは北白川たまこ(洲崎綾)歌。あんまり印象に残らない。劇中曲もあまり印象に残らず。
キャラ:一年マルっと描いたわけだが、各話並べるとキャラの背が伸びてたりとか微妙に髪型が違うとかあるんだろか?
根本的な所で、たまこ達は中学生って設定のほうがしっくりきたような性格である。
で、一番分からないのが主人公のたまこ。
結局最後までたまこは恋愛事に疎かった。むしろ、疎いを超えてそういう感情が欠落していると言ってもいい。
そんなたまこがメガネを掛けたり外したりしている。ここが全く分からず理解出来ない。
メガネを掛けなければならないほど視力が悪いなら掛けっぱなしで良いわけで、メガネを掛けなくても良い視力ならメガネを掛ける意味が無い。
メガネがファッションアイテムの一つとなっている昨今で「メガネをかけている=ダサい」ってことも無いだろうが、それでも「メガネ女子」というジャンルがあるくらい女子にとってのメガネは難易度が高いアイテムとなっている。
では、たまこは何に気を使ってメガネを掛けたり外したりしているのか。
メガネというファッションを気にしているのなら、いくらなんでもこの恋愛事に関する感情の欠落は異常である。
些細な事だが、大した物語でもないこのアニメの主はキャラだろう。
そのキャラに整合性がない行動をとらせるのはどうかなんだろか。
結局、薬にも毒にもならんかったなぁ・・・
勝手にラストをご提案してみよう。えーい!夢オチなんて如何でしょうか?
目覚まし時計の音で目覚めるたまこ。そこには現実が広がっていた。
妻を失い酒に溺れ暴力を振るう父。
そんな父を嫌い反抗的な態度を取る妹。
父の暴力に怯えながら餅を作る祖父祖母。
同じ言葉だけを繰り返すオウム。
チャラく女に手を出しまくる幼馴染。
その幼馴染のセフレな友人。
そして、どこまでも続く、シャッターの閉まった寂れた商店街。
徹底的に現実離れしたポップな感じで作ってるからこそ、一気に現実に叩き落としてみてはどうでしょうか?