takumi@ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
監督アオキ・タクトが1人だけで自主制作したCGアニメ作品
インディーズバンドのギター・ヴォーカルから映像作家に転身した
アオキタクトの自主制作による2005年のCGアニメ作品。
原案、音楽、CG制作、すべてを1人で作り上げ、しかも初心者というから驚き。
動きは多少カクカクしているが、35分ほどのシナリオ運びは簡潔明瞭で
無駄がなく、きれいにまとまっていたと思う。
舞台となるのは今から数千年後の日本。
長い戦争の後、孤児としてたくましく生きるハルヲが主人公。
悪ガキでもある彼は、ある日出会った家族の復讐のため
ヤクザ集団シマダ屋へと向かうが・・という話。
アクションシーンのスピード感はやや欠けるし
夜のシーンでは動きがちょっと観づらかったが、ヤクザ集団の
行動やセリフにはリアリティを感じた。
また、ハルヲが慕っているじいさんをはじめ、周囲の人間描写に味がある。
そして、ちゃんとハルヲの秘密にも繋がっている。
冒頭での伏線に後半気づかされ、あぁなるほどと思えたのが良かった。
日本なのに日本じゃないような、どこか隣の国のような雰囲気はあるけれど
漢字の多さとアジアンなムードの音楽がそう感じさせていたのかもしれない。
時間的に難しかったのかもしれないが、欲を言えば
ハルヲが助けようとした家族にもう少し感情移入できる要素が欲しかった。
でも赤ちゃんを抱いたハナエのキャラデザはなかなか可愛かった。