maruo さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゆのっちがひだまり荘で待っていてくれるなら絶対に見に行きますよ! A
原作 今読んでます
たまたま放送していた「ひだまりスケッチ×SP」を最初に視聴しましたが、さっぱり分からなかったです(汗)。本来ならそこで切っても良かったのですが、4期まで製作されるということはきっと何か見るべきものがあるに違いないと思い、4期の開始前に急いで本作を視聴してみました(ということは3ヶ月もレビュー放ったらかしにしておいたということです・・・)。
まずは、ほのぼのとした雰囲気を醸し出しているキャラクターたちに好印象を受けました。好き嫌いが分かれるキャラクターデザインだとは思いますが、「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラデザイン担当者(蒼樹うめ)が原作者ということもあるので、従来の視聴者以外にも割とすんなりと受け入れられるのではないかと思います。表情の変化に伴いキャラがデフォルメされるのも本作の特徴です(原作もそうす)。
特にこれといったものはない日常を描いてるのですが、主人公たちは高校の美術科所属というだけあって、アーティスティックな演出が数多くちりばめられているように見えます。私は美術に詳しくないので(中学校の美術のレタリングで「特捜最前線」とか書いてたくらいですから)、余り詳細を語ることはできないのですが、実写が多く取り入れられているのが特徴の一つです。鼻に付くという人も出かねないくらいの演出は、新房監督+シャフト(製作会社)ならではだと思います。ともするとダラダラになりかねない日常の描写に、アクセントを加える効果は十分果たしています。
後は、回毎に時系列がばらばらに作られているのも特徴の一つです。最初に見たときには少しポカンとさせられることもあるのですが、見ていくと徐々につかめてきます。しかし、再度視聴すると、何気ない一言がその後に話から来ていることが分かるなど、新たな発見をさせられます。日常ものなのにこの趣向の凝り様は過剰とも思えてしまいます。しかし、前後のつながりを余り意識する必要のない日常ものだからこそ、取り入れても脱落者を出さずに済む演出なのだろうなとも思えます。
以上のように、とりたてて悪い印象を書いていませんが、結局はフィーリングが合うかどうかに尽きると思います(それを言っちゃあお仕舞いよぉ、なのですが)。合う人は様々なことが美点に映るでしょうし、合わない人には上記の全てが欠点に映ることでしょう。途中で展開がガラリと変わるような作品ではないので、何かあるかもしれないと我慢して見続ける作品でもありません。3、4話くらい視聴してみて、感覚的に判断することをお勧めします。
最後に、レビュータイトルを、
「ゆのっちに『ひだまり荘で待ってます』と言われたら、都会で自殺する若者が増えようが傘がなかろうが会いに行かなくちゃ!」
にしようと思ったのですが、長すぎて入りきりませんでした。