たつじん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見ている人に元気をくれる作品
まずP.A.WORKS作品の特徴だと思うのですが、本作もキャラクターはもちろん、のどかな日本の風景が綺麗に描かれていて・・・。
作品を観ていると、あらためて都会にはない田舎の風情を感じます。
さてこの物語は、湯乃鷺温泉(ゆのさぎおんせん)街のあまり流行ってない旅館 喜翆荘(きっすいそう)を舞台に、そこで働く高校生を中心に描く青春ハートフルストーリーです。
ちょっと無鉄砲でKYだけども、そのポジティブさがどこか憎めない主人公 松前緒花(まつまえおはな)
同級生で同じ旅館で働く民子(みんこ)と菜子(なこ)
仲居頭の巴(ともえ)さん、板前の蓮(れん)さんや徹など・・・
喜翆荘で働く人たちは、みんな人間味あふれています。
{netabare}
個人的に好きだったのは「おはな」が「みんこ」と仲良くなろうと努力するが、ことごとく「みんこ」の逆鱗に触れてしまい「死ね!」とか「ホビロン!」と罵られる結果になってしまって・・・。
近ずいたり離れたりする2人の関係が、観ていて思わず苦笑してしまいました。
それにしても「ホビロン!」は流行語大賞にしたいほど最高の「けなし言葉」ですね。
喜翆荘が休館になってしまうラストはちょっとばかり残念だったけれど、また劇場版でみれるのを楽しみにしたいと思います。{/netabare}
いろんなアニメを観て思うのですが、作品の良し悪しは多分にキャラの魅力で決まりますね。
この作品の「おはな」をはじめとする主人公高校生たちは生き生きとして、とても魅力的でした。
一生懸命頑張っている人の姿は輝いていて、見ている人に元気をくれます。
某国営テレビの朝の連続ドラマのような、心温まる作品でした。