入杵(イリキ) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゲーム原作としてはストーリーに一貫性あり好感
PS2用恋愛アドベンチャーゲーム「Myself;Yourself」を原作に制作された本作は、
個性豊かな登場人物が織り成すドラマが魅力的だった。
伏線の回収もしっかりしており、序盤はハーレムアニメかと思ったが、ヒロインが1人に絞られており、ゲーム原作ながら好感である。また、声優が豪華なところも良い。
あらすじ
{netabare}
両親の仕事の都合で東京へ引越し、5年ぶりに生まれ故郷である桜乃杜町に戻ってきた高校生、日高佐菜。
5年前のあの時、佐菜を送り出すためにそれぞれ心のこもったプレゼントをくれた仲良しの友人たち…
自分で作った曲をバイオリンで弾いて聴かせてくれたあの子…。
懐かしいたくさんの思い出を胸に帰ってきた佐菜の目に、5年前の面影をすっかり失くした桜乃杜町が写った。
再会した友人たち…1つ年上の麻緒衣、朱里と修輔の姉弟、そして菜々香。
皆それぞれどこか変わり、複雑な気持ちになっていた佐菜だったが、純粋な瞳でかわいらしい笑顔を見せていた菜々香の変わり様には、驚きを隠せずにいた…。
{/netabare}
感想
本作は、好評出来る点、例えば、登場人物の過去の設定がしっかりしている点、鬱展開が酷くなく、伏線回収を行っている点などが挙げられる。
腑に落ちない点として、主人公の過去についての回想が少なすぎたことや、最終二話に詰め込みすぎて回収出来ていない伏線が少しあること、最終話に問題を解決しないでいきなり10年後に飛んだことなどが挙げられる。
総評
作品全体に重い話が多く、倦厭される展開が多いのが難点であるが、全体としては1クールにしては非常に纏まった良作であると思う。一度視聴することを勧める。