ものぽらいざ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
宮崎駿の糸が切れた操り人形
宮崎吾朗監督の2作品目。
ゲド戦記の悪夢の影響で、ちょっと辛め評価なのは否定できないけど、あまり良くない。
物語は一見単純明快だけど、説明なしの意味ありげなシーンが多すぎる。
{netabare}
物語としては、
恋する二人が実は兄妹だった。でも、違ってたね、ハッピーエンド。
ええ、陳腐で単純です。
一番良くない演出は、俊と海が兄妹のようなミスリード。写真が似ていたり、俊の育ての親から「似てきているね」との台詞などは反則行為。
そして、俊から海へ、兄妹だと告白したシーンも乱雑な演出。一番大事なシーンのはずなのに、いくつか言葉を交わしただけで、いきなり自宅のシーンで布団にくるまっている海。こういったシーンをどう描くかが見せ所でしょ・・・。
意味不明な内容として、
・旗の意味は?
・カルチェラタンを部活棟として存続させることが目的のはずが、部活棟は別に新設することで大喜びするのは何故?
・海のニックネームは何故メルなの?
・祖母が家事をせずに家長のように振る舞うのは何故?
これらの疑問が重要じゃなければ省いてもいいけど、結構物語の核心部のはずで、丁寧に描く必要がある。
{/netabare}
あと、広告費削減のために本職の声優を使用しないのは好きじゃないなあ。