ワッキーワッキー さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
~ルゥトッゥト
トゥットゥル~の反転でシュタインゲートの逆パターンのような作品でした。
シュタゲが分岐から一つの未来を見つけるために奮闘したのと逆に、ノエインは分岐の収束から分岐するために奮闘するといったストーリーでした。
キャラデザは、私としては無しかなと思いました。
アクションの動きを見せるためにキャラデザをシンプルにする手法は理解しているつもりですが、そのシンプルにしたキャラデザの顔の描き方がコロコロ変わるのが、イマイチかなと思いました。(感情の変化に対する、表情の変化の演出の部分ではなく、描き方自体が安定していなかったように感じました)
題材としては、量子力学?を使った話で、ノエイン=認識をうまく使って、存在があるから認識するというふつうの発想の逆転、認識されているから存在するというゲシュタルト崩壊のようなテーマが非常に新鮮でした。
ただし、今作のこの理論は私としてはあまり納得がいかない部分、矛盾点が多かったと感じています。
人類の紀元前は認知できていないはずですし。(これは、人類の紀元前は宇宙そのものが存在してないことにすれば成り立ちますが)生物の新種発見もあり得ないはずですし、そもそも人類にそこまで認知能力があるとは考えづらいと思います。大まかに言うと、地動説も人類紀元後ですし、さらに細菌の発見なんて長い歴史から見れば、ごく最近の事になると思います。そして同じ菌類に属するキノコなどは認知していたはずですので、認知されていなくても存在していたという事になります。
おそらく言わんとしている事は、宇宙人がいるかいないか、またどんな形をしているのか、と言ったイメージ上の認識を広げたものではないかと考えます。悪魔の証明になってしまいますが、いないと言い張ることもできますし、またいるとして形に対する人のイメージは人それぞれですが、もし一度現れて本物を観たらイメージが固定されてしまうといったところでしょう。
しかし、受け売りになってしまいますが、すべての事象を物理学的や力学的に把握することができれば必然であると言えるのではないでしょうか、
もしサイコロを振って1が出たとしても、力のベクトル、温度、湿度、振られた場所の形状、風の有無強さ、などすべてを把握(計算できていたら)それは必然という事になります。よって世界は分岐しないという事になるかと思います。
とだらだらと屁理屈をこねてきましたが、上記のような今までの常識の範囲に収まらない、新しい発想の作品であった事は確かだと思います。
ストーリーとしても、友情や純愛を描いていて、感動する部分もあったので良かったかと思いますし、
アクションも激しく描かれていたので◎です、さらに敵のデザインはCGも使っていて斬新なデザインだったと思います。
ただし、前半のユウの母のヒステリックな怒鳴り声はかなり心が折れそうになりました。
とかなり散らかった文章になってしまいましたが、この作品はシュタインズゲートが好きな方は好きかもしれません。