edoya さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白い! と言ってはいけない気がする
この作品は自衛隊を題材としています。
従っていいオトナなら分かると思いますが、ドッグファイトとか
「おまえら皆殺しだ!」とか「ちゅどーん」「ずばばばーん」なんてありません。
しかしオトナならば見るべきです。
災害時に被災者を空から救助する航空自衛隊救難隊。
その活躍は3.11の報道でも何度となく目にしました。
しかしこの救難隊設立の第一の目的は我々一般市民を救難することではなく、
事故に合った空自のパイロットを救難すること。
冷静に考えれば当然のこの事実を報道ではなく、フィクションだと断りを入れた
この作品で知りました。
被災者の救助にはまず消防、警察、海上保安庁があたり、これらで手に負えない場合、
最後の砦として自衛隊救難隊が任に付く。
彼らの後に頼れる組織はどこにもない。
つまり常に最悪の環境下で職務に当たることが運命付けられている。
この作品で描かれているのは、そうした彼らの日常です。
いやいわゆる日常系なのではなくONもOFFも描かれているという、
お仕事系ドラマでは当たり前の手法なのだけれど、彼らの場合はその落差が
大きすぎる。
OFFでは我々と同じように夜は仲間と酒を飲み、休日はのんびりと過ごし、
ONでは、いざという時に極限状態で命を掛けねばならない。
右だ左だと言う前に、本当の危機的状況はこうした人達の献身的な努力によって
回避できていているんだ、ということを知るべきだと思います。
思いませんか?