ソルバルー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
改めて観てみたら、スッゴクおもれー!
高校2年生の羽瀬川小鷹は、聖クロニカ学園に転校して来て1月経つのにその風貌からひとりも友達が出来ず悩んでいた。放課後、忘れ物を取りに教室に戻ると、楽しげに話をするクラスメイトの三日月夜空が居たが、話し相手の姿がない。どうやら空想上の友人、エア友達である『トモちゃん』と埒もない話をしていたのだと言う。こうして知り合った残念な二人は、目的が不明瞭な『隣人部』を作り、友達作りを目指すのだが…
所謂、学園部活ハーレムラノベ原作でタイトルが長い系。
原作は未読なのですが、何となく9巻だけ読んでしまい、そうすると気になってしまって再度アニメを視聴するはめになってしまいました。
ぃゃ~これはやっぱり面白いですな!前々から面白いと思ってはいたのですが、改めてじっくりと観てみるとセリフがズバ抜けて上手で面白いですねぇ。無駄なシーンが殆どなく、細部まで面白さが染み渡っている感じがします。
登場する女の子も皆、見た目も性格も可愛く感じます。特に前観た時より何故か星奈が可愛く感じられた。
{netabare} シーズンを通して小鷹と夜空が、『実は昔親友だったが今では友達ではない』という点にスポットを当てており、恋愛と友情の狭間に揺れる気持ちと、そこに流れるもやもやとした空気感は文学的…とまでは言わないけれど、深くて難しい感情が介在していると思います。初見時はその軸となるストーリーの引力によって夜空をひいき目に観てしまっていました。けれど改めてちゃんと観直す事で他のキャラ達の持つ本来の個性を噛みしめる事が出来、それぞれの内面をちゃんと把握できた気もします。 {/netabare}
ストーリーに関してはご都合主義的で、主人公モテまくりで、はっきり言ってくだらないのです。しかし、作品の性質上ポップで軽ーいノリでなくてはならず、会話を解りやすく丁寧にする事でこの『くだらなさ』も丁度良い演出であると感じられます。
前観た時は声優さんの知識が殆どなかったのですが、今では結構気に入っている『伊藤かな恵』さんや『花澤香菜』さんなんかも出ており、うれしくてついつい声優評価も上げてしまいますねぇ。
作画はどちらかと言うと2期の方が好みではあるのですが、前述の様にキャラが可愛く感じ、セリフに応じてころころと変わる表情の描き方も上手だなぁと思えました。
音楽に関しても意外とOPも良く、劇中の音楽もシーンと非常にマッチしており、効果的に作品の質を高めていると思います。
学園部活系や生徒会物、他の要素では残念系、ぼっち系等を何個か観た後に再びこれを観ると、改めてこの作品の出来の良さに気づけました。
ちゃんと、よーく観直したら面白い作品っていっぱいありそうだな…テキトーに観てしまっていた!と感じた作品があったら個人的にリバイバルするのもアリですねぇ。
もしも、こういう作品に理解のある、まだ観ていない方がいたら是非どうぞ!個人的には傑作です!