しるき～ さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

泣かせる素材満載、ですが終始暖かい作品

主人公の御爺さんが亡くなった。そんな中現れた御爺さんの
隠し子である幼女。つまり主人公の「叔母」にあたる幼女。
そんな娘を３０歳独身の主人公が引き取り、大人と子供の成長記録を描いた
心温まるエピソード満載の作品。

独特の水彩画タッチの作画も非常に好みでした。キャラの表情も豊かで好きですね。

こういった題材のアニメは変に泣かせる方向に走ったり、シリアスな
展開に持ち込む事が多いのですが、それは全く無くて、終始ほのぼの進行で
とても暖かな気持ちにさせて頂きました。
こういった描き方もあるんだなぁと感心させられてしまいましたね。

ほのぼの系ながらもしっかりとした主軸があり、新しいような、それでいて懐かしいような。

育児の大変さが分かる、といったストーリーでは無いのですが、
その一方、育児における必要最低限の苦労描写もなされており、
尚且つ主人公が自分に近い年代なのも重なり、割と感情移入も出来ました。

主人公のダイキチ、３０歳で老け込み過ぎだぁとも思いましたけどね＾＾；


物語は平坦ですが、決して退屈になる事はありません。
ゆったりと大人と子供の距離感が縮まっていく所。また、子供は大人に人生を教わり、
大人もまた子供に人生を教わる。そんな所が本作の魅力だと思います。

こういう作品こそ本当の「ほのぼの日常系」と呼ぶに相応しいと思うんですよね。

日頃の疲れを癒すにはもってこいの作品だと思います。