あずにゃん さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
.゚+。★『やりたいことも、楽しいことも、見つけられるかは私次第』☆.゚+。
それぞれの『価値観』がぶつかり合う作品です。
親の夜逃げのせいで単身で祖母の元に行かされた主人公の少女が旅館で奮闘する話。
映像は終始流麗でBGMも作品の雰囲気にとてもマッチしており、
和風旅館の雰囲気に癒され、和のテイストを堪能できます。
主人公である緒花は凄くポジティブな子で観ていて気持ちがいいです。
ちょっとKYな所や正直、お節介やありがた迷惑に部類される行動も多々ありますが、
とても優しくて人情深い子で、社会にありそうな不条理や齟齬に立ち向かい、ヘコんだり乗り越える姿、
その前向きなプラス思考と一直線に突っ走る姿は感動ものです。
ストーリーについては、女将の物語でもあり、三人三様な少女たちが輝くまでの物語でもあります。
序盤の展開は少し性急で氏ねなんて言葉を軽々しく使ったりします。
そして、緒花は何も知らなくて、疎ましく見られてしまうんですけど、
自ら1歩を踏み出す点において、緒花は誰よりも長けている存在で、
そんな彼女の踏み出す、罷り出る姿に周りも感化されてる感じです。
それなりに重い話もあるんですが、それをしっかりと解決するという印象は薄かった感じもしますね。
緒花の無鉄砲なキャラは物語のスパイスになっていたと思います☆
旅館物の王道ともいえるストーリー展開で、こういう人間見溢れる物語が好きな方にお勧めです。
観終わった後にぼんぼるって気持ちにさせてくれますよ♫
{netabare}
緒花が『喜翆荘』か『コウちゃん』を選ぶのかを避けている所が浪漫でしたね。
クライマックスはなかったですし、未来の話もなく、
人によっては刺激が足りなく物足りなさを感じたかもしれません。
私は「私達の青春はこれからだっ!」~みたいな〆は凄く好みではありますね。
現実にもあるんじゃないかと思えるお話で、人生得した気分になれました。
心揺さぶられたアニメの中ではトップ3…には入りますね。
好きなセリフなので載せときます♪
『初めて喜翆荘にきたとき、物語に出てくる旅館だなって私思いました。
それで思ってた通り、ドラマみたいなことが沢山あって、毎日色んな事が起こって。
でも、それって皆がぼんぼってたからこそ、なんですよね。
一生懸命な人達が集まって、必死にぼんぼってれば、
色んな事が起こって当たり前で。ドラマを作るのは一人一人の気持ちなんですよね。
だから、ここじゃなくても・・・きっとどこでだって、ドラマは起こせる
・・・それでも私、いつかここに帰ってきます!』{/netabare}