Etzali さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
幻体と現体
(2013.1/20)
時間の流れを生き、時間を歩んでいた人が時の無限ループ、時間を歩まなくなってもそれは「人」なのか?
{netabare}自分達が今まで過ごしてきた世界が現実ではなく虚構だとしたら?{/netabare}
主人公・キョウは絶望する事なく{netabare}現実世界と虚構の世界(幻体となった人類が各所に置かれた量子サーバー内での生活を余儀なくされた世界)どちらにも{/netabare}希望を持っていた。
※幻体:{netabare}ガルズオルムによって滅ぼされた人類が記憶や人格を量子化(データ化)し、サーバー内でのみ生活できる仮の体{/netabare}
メカニックデザインが蛍光色をベースにしながらも、どこか透明感のある色合いなのは現実世界における絶望とメカニックデザインによる光(希望)を対比している為?
そんな幻体が存在する世界は人間らしいと言えるのか?
{netabare}「量子サーバーに保存された人は、繰り返しリアルな夢を見ているだけ…」{/netabare}その通りだろう。
なぜなら彼らは生きているのではなく、生前の記憶や人格などから与えられたロール(役割)を演じているに過ぎない…(時の流れから外れてる)
それでも彼らを人間と表現したキョウの言い分には少しご都合主義な感じがしないでもない。{netabare}「それでも、人間だ」{/netabare}はキョウがセレブラントだから言える事でありサーバーに住む彼らには、そう考える事も無いからだ。
※セレブラント:{netabare}幻体だが現実世界とサーバー内を行き来できる者{/netabare}
また、サーバー内に存在するモノが時の流れから外れている事が現体と幻体の違いなのではないか?
現体(人)は、否応なしに時の流れを生きているのだから…
そんな彼らが{netabare}幻の体ではなく現の体を{/netabare}手に入れたのは良かったと思う。
テーマというか世界観は良かったけど、成分タグの「隠れた名作」という程面白くなかった^^;
まぁ、それは個人の感性で違ってくるものなので…
私的には微妙でした。