たつじん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どこか微笑ましい青春ストーリー
江ノ島を望む美しい湘南を舞台に、夢を目指しながら青春する高校生の物語です。
母親の死がきっかけで目指していた音楽を封印してしまう「和奏(わかな)」
小さな頃から馬が好きで競馬騎手になる夢を持っている「紗羽(さわ)」
歌わせてもらえない声楽部を退部して新たに合唱部を作る「来夏(こなつ)」
部員1人のバドミントン部でプロの世界大会を目指す「大智(たいち)」
帰国子女で異国にいる少年のヒーローであり続けたいウィーンこと「あつひろ」
この5人の合唱(ときどきバドミントン)部員が、3年最後の高校生活を、時には仲間と衝突したり、時には励まされたりしながら、それぞれの夢に向かって少しずつ成長していく姿を描いています。
(ときどきバドミントンと言いながらそのシーンはほとんどありませんがw)
個人的にP.A.WORKS作品のキャラザが好きなのでとっつきやすい作品でした。
また、ちょっとした言葉の使い方や会話のキャッチボールが巧みでした。
本来「セリフ」という作為的なものが、登場人物が発する本当の「ことば」として聞こえてくるので不思議です。
子供でもなく大人にもなりきれない高校生のありのままの姿が、とてもナチュラルに描かれていて、まるでリアルな日常を観ているようです。
途中、エピソードごと一人ずつにスポットをあてて、過去をフラッシュバックしながら今の苦悩を描いていたりして・・・
だから大きな出来事は起こらないものの、「中だるみ」せずに最後まで引き込まれていくんでしょうね。
ED曲とアニメーションも、最初の女子2人だったのが、男子2人が加わり、ひとり離れていた和奏がその距離を縮めてきて、いつしかユニゾンに加わるのも小粋な演出です。
それにしてもこの声優さんたち「歌」うまいですね~。
特に紗羽(CV:早見沙織さん)の透き通るやさしい声に癒されてしまいました。