ワッキーワッキー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
休日にゆっくり観たい作品
19世紀後半、長崎から単身、パリのアーケード商店街の鉄工芸品店に奉公に来た少女の話
とにかく湯音が可愛いです。小柄で和服で黒髪ショートさらに、けなげで一生懸命な姿に心打たれます、でもかなり頑固ですw
舞台もパリのアーケード商店街ということで、とても美しくそして何十年も続いているであろう、お店が軒を連ねているため、時を止めたような、彫刻や絵画のような世界となっています。
物語はゆっくりとしたパリの日常が描かれ、湯音が慣れないパリの文化に馴染もうと必死に努力し、また鉄工芸品店店主のクロードが振り回され時に声を荒げるシーンもありますが、それも思いやりの優しさからきているものがほとんどで、さらにクロードの祖父オスカーが暖かく見守り時に助力をして徐々に理解と信頼が深まっていくというお話です。
パリについて、テレビや映画などの情報から知っているような気になっていましたが、この作品を観てパリの印象がだいぶ変わりました。(多少ネタバレなのでネタバレ使います)
{netabare}19世紀後半のパリと言うことですが、商店街の表と裏の風景の違いや、裏路地、さらに人間もストリートチルドレンがいたり、接客の仕方も日本と真逆だったり、あまり風呂に入らなかったり、すき焼きが口に合わなかったりと色々と新鮮なことがありました。{/netabare}
そして逆にその時代の日本人も新鮮な所がありました。{netabare}頭では分かっていますが、小さな少女が和服を一人で着られるのも驚きましたし、着付けの事は全く無知なので、小柄だと肩の辺りで折り返している?のもなかなか新鮮でした。それとチーズが苦手と言うより、日本ではその時代乳製品を取っていなかった事です。動物性蛋白質を取る文化が無かったのは知っていますが、すき焼きがある時代にも関わらず、乳製品はダメと言うのが以外でした。{/netabare}
私は、リアルタイム視聴で、ちょうど仕事の一サイクルの終わりの日だったため、絶妙なタイミングで一週間の終わりを過ごすには、この上なくいいアニメとなりました。