じぇりー さんの感想・評価
3.9
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ちょっとこねくりまわし過ぎ…かな
タイトルそのまま、シェークスピアのロミオとジュリエットを「かなり」アレンジした作品。
シェークスピア作品をそのままアニメ化しても仕方がないとはいえ、少々設定をこねくり回し過ぎかな…という印象を受けた。
ロミオとジュリエットを模した作品であれば、「最低限ここは押えておいてよ」というシーンがカット、あるいは、大幅に設定変更されている。
例えば、{netabare}有名なバルコニーのシーン、ロミオが決闘の末ティボルトを殺してしまう事や、ラスト・情報の行き違いでロミオとジュリエットが互いに自害する形でストーリーが悲劇的な結末を迎え、そのことで両家の和解が成立する事…など。 {/netabare}
従って、このアニメは「まるでロミオとジュリエットのように、敵同士である2人が恋に落ちる」というベースの設定だけを用いたストーリーで、シェークスピアの歴史的悲劇の作品とは、全く別物であると考えて欲しい。
なので、タイトルから期待して視聴すると、シェークスピア作品を誤解しかねないよ、という作品ではあるのだけれど、あくまで一つの恋愛・バトルものとしてのアニメとして考えれば、展開も面白くスピード感もあり、そこそこ楽しめる内容ではある。