あにまっくす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
完結されたストーリー
残念な点は、役者を強調させ舞台に上がらせる展開です。
故に内面的な描写ではバイオレンスを表現しなければならず、壊したり傷つけたりしています。
評価すべき点は、ストーリーとして想い続ける時間に重点を置いていた事でした。
人を愛すること自体が奇跡だとすれば、想いの届かない時間さえも喜びである事を表現できていた気がします。
KEY作品の場合、前半の平凡な日常が、後半には掛け替えのない思い出として表現されます。
それに対してefの場合は、前半の謎めいた表現が後半になって一転するように作られている気がします。
シャフトの映像に関しては、最初から最後まで過度なオシャレ構成だったのでメリハリの無い表現だとも言えます。
言い換えるなら、5本の指すべてに指輪を付ければ5倍美しいというわけでもないという事です。
ただ、最後には現実を超越していなければ表現できないと感じました。
そこで初めて納得してしまうわけですが、シャフトの映像は評価としては悩ましい技術です。
個人的にはKEY作品の方が好きですが、efはストーリーとして完結しているところが魅力でした。