「魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
10593
棚に入れた
37486
ランキング
45

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エヴァ以来の社会現象・・・  過大評価かも?

シャフトと新房のタッグで織りなすオリジナルアニメーション作品。ちなみにMagica=ラテン語:魔法の。願いを叶える代償として魔法少女として人知れず人類の敵である魔女と戦う少女達に降りかかる過酷な運命を見守る一人の中学生・鹿目まどかを中心の視点として描いた魔法少女SF作品。蒼樹うめの書くメルヘンな絵面とは裏腹に内容なかなりハードな鬱系統の物。視聴者の興味を引き付けるその内容から商業的成果は大きく第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞・第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞等その他様々な賞を受賞、又、Blu-Rayディスク第1巻の初週売上枚数はそれまで歴代1位だった「化物語」第6巻の5万1千枚を抜き去った5万3千枚を記録。更に第2巻ではそれを上回る5万4千枚を記録し、テレビアニメのBlu-Rayディスク歴代売上の1位~3位まで独占。BD、DVDの総売り上げは深夜アニメでは異例の60万枚を記録。話の内容展開が大きく切り替わった3話放送直後グッズ展開の依頼として使用許諾のオファーの電話が殺到、100社以上のメーカーが製品を制作、ライセンス収入は当初の予想の数十倍に膨れ上がった。業界からの評価は高く「『新世紀エヴァンゲリオン』以来の社会現象」、「2011年の代表作」等と評され映画監督・庵野秀明やミステリ作家・芦辺拓等その他著名人から多く評価を頂いている。しかしながら個人的な評価からしては「少し過大評価かな?」といった感じが否めない。シャフトのアニメ演出やキャラクターの萌えを押し出さない点、王道的なシナリオ、戦闘シーンの作画/動き、タイトル/絵面と内容のギャップなど引き込まれる点は数多く存在する。が、ストーリーが陰鬱目であるため人を選ぶような作品であることは変わりないし最終話で期待を超えられなかった感は否めない、又キャラクターをもうちょっと丁重に扱ってあげてもよかったのではないか?と思う視聴者も少なくはないはず。OA放送中の盛り上がりが大きく新聞の一面での広告等から話題性が爆発しブームとなり世間の評価は高いもののこれを「傑作」と位置付けてしまうのは安直だと感じた。ただ見て損をすることは絶対にないと断言できるのでキャラデザやタイトルで敬遠していた者には是非一度見てほしい。

投稿 : 2013/01/18
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