退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
感想(姉妹愛と使命感)
全12話。妖怪アクション・感動もの。
萌え要素はなく、万人受けするようなキュラデザです。
アクションシーンなどの作画も綺麗です。
ストーリーは1話目から何これ?という驚きの超展開で幕をあけます。
もういきなり物語終了~?とか思いましたw
2話目も驚きの展開。順番合ってる?ハルヒの憂鬱1期のようにバラバラ?とも思えました。
こういう驚きの展開で、視聴者に大きなフェイクを仕掛けた演出意図、構成がこの作品の見所。
このように面白い構成のおかげで、
私はこのいきなりの急展開に、物語に引き込まれて行きました。
前半の話が分りづらいですが、後半への伏線ですので我慢して観ると後半の素晴らしい展開に感動出来るかと思います。
そして、3話目から温かくほのぼのとした日常パートが進みます。この3話目からのスタートでしたら、ほのぼのし過ぎてて後半まで観ずに切っちゃう人結構いたんじゃないでしょうか。
その後は主要キャラが出てきて分りやすいストーリーの流れで続いていきます。
ここからは、黄泉と神楽の二人の姉妹以上に深い絆を非常に丁寧に描けています。
幼くして母親を亡くした妹と自分も幼くして両親を亡くし、妹には自分と同じ辛い思いをさせたくないと願う姉との絆。
そして、血は繋がっていなくても、本当の姉妹のように笑ったり泣いたりと思い合う所など、また、百合っぽいですが上手く姉妹の関係も表現されています。
その一方で少しずつ歯車が狂っていく過程も良いです。
二人の姉妹愛にいつの間にか感情移入をしてしまい、
中盤~後半とも目が離せない展開が続きます。
ハラハラ・ドキドキの展開があり、どうしようもないやり切れない気持ちに悲壮感、絶望感も伝わってきます。
また、テーマは「愛と使命感」でしょうか。
辛い環境で姉が妹を守りたい、妹の姉への尊敬、厳しい父親から娘への愛情。
自分しか出来ない仕事をやりぬく使命感。
後半の展開は非常に切ないです。。感情移入したせいか泣けますね。。
この後半の展開を通して人を大切に想ったり、また、大切に思われるような人になりたいと強く思えました。
1部過去の伏線が未回収なところがありますが、1話1話の内容も濃くて、早く次が観たいと思わせるような魅力的なストーリー展開でした。
よくまとまっていて、全体的にクオリティも高いと思います。
グロ・鬱展開の描写があるので、ダメな人は注意が必要です。
BGMも素晴らしく、OP、ED曲とも中々良い曲でした。
それに、声優さんの演技も良かった。
悲しいことの多い物語ですが、姉妹愛をよく表現した良い作品かと思います。