入杵(イリキ) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
化物語の前日譚
本作は西尾維新の猫物語(黒)を原作に
化物語の前日譚、ゴールデンウィークに
羽川翼に起こった物語である。
本作は、偽物語以上に化物語を予め視聴することを薦めたい。
本作単独ではその真髄の理解が非常に困難な為である。
あらすじ
{netabare}
春休みに吸血鬼の眷属とされ、「後遺症」を持ちながらも「人間」に戻ることができた高校三年生の少年阿良々木暦は、その時に出会った羽川翼に対して自分が抱いている感情が恋であるのかそうでないのか、悩んでいた。
ゴールデンウィークの初日、翼に出会った暦はその頬が大きなガーゼで覆われているのを目にする。暦が問い詰めると翼は父親から殴られてそうなったのだと言う。血の繋がらない愛情の無い家庭で育った翼の境遇を知り暦は愕然とする。その後、車に轢かれた尾の千切れた猫の亡骸を見つけた翼は躊躇いも無く埋葬した。
妖怪変化のオーソリティーである忍野メメはその話を聞くや翼の身を案じる。「障り猫」と呼ばれる怪異が翼に取り憑いた可能性があるらしい。その夜、暦が出会ったのは、髪の色が真っ白になり変わり果てた翼の姿だった。
{/netabare}
私は化物語・偽物語を視聴後に原作購読を始めたので、
本作は初めての原作先行作品であった。
やはり原作を予め読んでいるか否かでは印象が違った。
本作は化物語の前日譚であるため主要キャラは、
阿良々木暦・火憐・月火、羽川翼、忍野メメ、旧キスショットと、少なめであるが、魅力的な言葉遊びは健在である。
阿良々木君の羽川を想う気持ちがどのようなものであるか、
阿良々木君と羽川の関係が如何なるものかが、理解できるだろう。
是非視聴して欲しい。