銀くじら船ブリキ丸 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雑感
甲賀・伊賀のミニ戦争だったと思います。
序盤は巻物を奪い合う、スパイ同士の情報戦に近いです。
実際の戦闘もひたすら騙し合い・先手必勝・奇襲攻撃と、
勝つために手段を選びません。この非情さはまさに戦争です。
忍者の中には撃たれた仲間・家族の仇を取るため、真に相手を憎み、
復讐しようと必要以上に感情的になったりするのも居ます。
また一方で戦いたくないという少数の反戦派も居るのですが、
殿様からの命令で断りにくい事情と、忍者多数が主戦派に傾く
過去の遺恨があったりします。
そして戦争の後に平和がきます。
甲賀・伊賀400年の宿怨は並大抵の事では晴らせません。
覆水盆に返らず。戦いで引き裂かれた夫婦や親子は遺恨を残し、
何もしなければ戦いの悲劇は連鎖します。こぼれた水を盆に戻す魔法が必要です。
相手側の犠牲を考慮して、遺恨を残さない様、今後は無闇に争わない様、
忍者軍団の長はきれいに戦争を終わらせたと思います。
戦いで失った犠牲は大きく、とても残念ですけどね。
全体を通して、初めも良いし終わりも良かったです。