uta@愛の戦士 さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
キャストがすごいだけに内容の薄さが目立った作品
キャストの無駄遣い・・・いや、スフィアがメインで出演するよう作られたので、むしろ逆。キャストの割に内容が薄かったということだろうか。
このアニメが好きだった人には申し訳ないが、声優の豪華さ以外に惹かれる要素がなかったと思う。夏っぽい、爽やかな青春だというのなら、1クール後の7月~の放送であったべきだ。そのほうが、視聴者と「夏」を共有できたはずだ。運営側の事情はわからないけど・・
{netabare}1話の時点で、紗季が引っ越すと決まった。それを受け、4人が最後に思い出をたくさん作ろうと決めたところで、「お石様」による不思議な現象が不思議な現象が起き始める。というのが大体の流れだったが、とにかく各話終了時点で、「だから何?」と思ったことが多かった。{/netabare}
一般に名作とされるアニメには、得るべき教訓があったり、読み取ることで感動できるキャラの心情がある。それがあることで、アニメには深みが出る。
例を挙げるとするならばエヴァだろう。戦いによる死や、父への複雑な感情などから、シンジはエヴァに乗ることへ恐怖、嫌悪を抱き、苦悩する。その微妙な感情を読み取ることによって、キャラに自分を重ねて「自分だったらどうする」など考えることができる。そこに、アニメを見ることへの楽しみが生まれる。
その点で、このアニメにはそういう要素がなかったと思う。だから早く次が見たいと思わなかった。
別にこのアニメを頭から批判したいわけではない。それなりに楽しめたので良かったとは思うが、やはりあれだけ豪華な声優陣を迎えて放送する内容ではなかったと思う。途中から、人気声優のPVを見てるようだった。もう一つ視聴者が入り込める、視聴者を引き込めるものが足り無かったということだろう。