ぱるうらら さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
釘宮病S型の終末?
『灼眼のシャナF(ファイナル)』はラノベ原作、2クール(全24話)のファンタジーアニメです。
灼眼のシャナ最終章。原作16巻から22巻までの内容になってます。ちなみにアニメ第2期は原作14巻で一旦ピリオドを置き、15巻の内容が飛ぶような形となっていました。
思えば、アニメ第2期の放送から早3年。第1期が始まってから約6年も経っています。(ちなみに原作は約9年) 『灼眼のシャナ』の様に長編ライトノベル作品で最後の最後までアニメ放送した作品は少ないのではないでしょうか?そう考えるとこの作品は結構人気があったのかもですねぇ。
話戻って、15巻がどの様な内容であったかと云うと、二つの十字架(レンゲ、ザイテ)と呼ばれる神器を持つガンマン風の男“サーレ”と、2つの髪飾り(ゾリャー)と呼ばれる神器を付け、弓でバシュバシュと撃ってくる茶髪の少女“キアラ・トスカナ”の二人が、アニメでもお馴染みの紅世の王“探耽求究”ダンタリオンと言うイカれたサイエンティストと原作にのみ登場した紅世の王“征遼の睟”サカラエルとその他もろもろと色々あって戦うといった内容です…簡単に言えば。 そこではエンゲージ・リングのお二人さんも登場するのですが、彼らが一体何をしてどのくらい重要なポジションに位置していたかは忘れましたw
この15巻の内容をアニメで見てみたいとは思っていましたが、第3期を見終わってみると別に無くても良かったなと^^;
その第3期の内容については第1期・第2期の様にシリアスとほんわか恋愛&学園ネタが入り混じっているのではなく、原作が終盤で完全シリアス路線を貫いていったと言う事でアニメもそんな内容に為っていました。『メロンパンはカリカリもふもふが…』や『うるさい!!×3』等のシャナ(くぎゅ)の可愛らしい台詞も聞けず、元々そういった『萌え』要素があった作品なだけに物足り無さも感じられました。(個人的な意見)
原作を先に読み終えていたという事もあって、ストーリーが端折られている事が気になったり、登場人物たちの感情(今回では特にサブラク辺りとか)があまり伝わってこなかったりと不満な点もいくらか有りました。 まぁ、原作未読者にとっての最大の不満な点は、登場人物のインフレによる置いてけぼりだったと思います。これは私も原作を読んでいた時に苦戦しましたw
ストーリー構成は序盤の登場人物のインフレを除けば、アクションシーンがメインとなって余計な伏線を張ったりしなかった中盤から先はなかなか良かったと思いますし、また、濃密な原作(第16巻~最終巻まで)をよく24話で割と綺麗に纏め上げられたなぁと感心もしてます。ただ、面白いと感じるかはきっと個人の趣向に因りけりだと…。
この『灼眼のシャナ』は私のライトノベルの原点であり思い入れの強い作品でした。作品全体を振り返ってみると、シャナと悠二が出会ってからの流れが随分と急だったなぁと思ってしまいました。しかし、物語を終わらせるには良い引き時だったとも思います。あれ以上原作が続いていくと作者の言葉使いがドンドン巧みに為っていき、仕舞いには私は読む事に疲れてそのまま断念してしまったかもしれませんw
とにかく、シャナ(くぎゅ)は一生忘れません!!