ものぽらいざ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
新海作品の中で一番好き
新海作品は忘れられない元カノとの思い出に浸る作品が多く、作品が一本調子になりがち。特にモノローグの多さは良さである一方、単調さも際立たせるので難しいことろ。
ところが、この作品は中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也の2人は同級生の沢渡佐由理に恋をしている。
そしてタイトルの「約束」がこの3人の約束であるため、他の作品と違って、幅を持たせている。
北海道が他の国に支配されていたりする世界設定や、塔や平行世界などのSF設定が良い感じで詳細に描いていないため、話がシンプルになって、主人公たちに集中できて良かった。
また、このあたりのSF感は、エヴァンゲリオンと見間違える人も多いかもしれないが、1970~80年代のSF小説の特徴でもあるので、ガイナックスや新海作品を観る上で、SF小説を読むことは作品理解の補助になる。
風景の書き込みが他の作品以上と言うのも見所の一つ。ただし、強弱がないため、他の作品よりも綺麗には見えないと言う矛盾もあったり。
{netabare}
新海作品には珍しく、それぞれの恋愛がハッピーエンドになっているから、本作品が好きなのかも。
{/netabare}