銀くじら船ブリキ丸 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
野生の女 vs ロボットな男
下記はストーリー的にネタばれがあります。
既視聴者向けです。
不二子は自由奔放な女盗賊。悪いことは何でもやっちゃう。
美術品・骨董品集めも止められません。ポリスに捕まっても
男の情に訴える秘技を知ってるから強いです。
7話で仮の恋人みたいな人とロマンスを楽しみます。
彼と結局別れますが、目的の油田も手に入りません。
悪事を繰り返してる内に、失敗しても反省が無く
泥棒として成長が止まった感じがします。
何のために泥棒をやってるか忘れましたか?
このまま2流3流の泥棒でいいですか? 反省しましょう。
重要人物2人目の、オスカーはICPO(ポリス)です。
彼はルールを守らない人に罰を与える仕事です。
でも悪戯っ子はルールを破っても、お仕置き程度で済みます。
危険な女・不二子に何か共感するものを感じ取ってしまいます。
オスカー自身が罪を犯して怒られたい気持ちもあるのか、
魔がさす事もあるでしょう。
それで悪の道へ。でも誰にも言わず逃げてしまいます。
罪を犯しても許しを請えばいいのです。
捕まってお仕置きを受けるのを怖がったのか、
オスカーあなたは反省が必要です。
という感じで先の2人は それぞれルール破りの悪事を
一時または長期に行って、先行き不安な状況です。
2人とも成るようにしか、成りません。
最終的に不二子は、逃げていた闇の組織に帰り、成る様に身を任せます。
銭形に守られつつ、ルパンに助けてもらって、困難を乗り切りました。
自分では何もできなかったわけですから。成り行きに身を任せた最善策です。
男友達が居て良かったですね。
オスカーは 逃避したまま自分を見失い(心を閉ざして)、 銭形を拒みます。
自分の無力を悟り、素直に相手に解決を委ねれば良かったかもしれません。
結果的に人生というギャンブルに負けて堕ちていきます。
不二子は闇の組織に反発する心があって、気持ちで戦うことができたと思います。
そういう気持ちがなければ、心を支配され本物のワルの仲間入りです。
泥棒の天運も才もきっと枯れ果ててしまうことでしょう。
男達とロマンスを楽しみ、財宝求めて冒険するのが不二子の人生ですよね。
オスカーは銭形の恩に報いることもなく、二流三流の男として後悔しながら過ごして下さい。