maruo さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
私にとってはmanzoさんのEDがメイン C
原作未読
まあ、ギャグアニメですね。
主役の因幡洋は人間の姿をしていますが、狼男で元秘密警察犬です。その敵のヴァレンティーノは、イタリア系マフィアの首領(ドン)ですが、その実態はヤギ(動物のヤギ)です。探偵ものの作品なのに一体何の冗談かと思ったら、冗談ばかりで構成されているんですね、この作品は。
主人公は毛髪のキューティクルに対して異様なまでの興味(知識)を持っており、毛髪から様々ことを鑑定することができます。キューティクルって普段何気なく使っている言葉ですが、その意味って実は良く知らなかったりしませんか。そこで、調べてみました。
「3層構造になっている毛髪の最も外側の層部分。毛表皮とも呼ばれる。髪の表面を魚のウロコのように、固く透明な細胞が重なり合っている。ウロコ状になっていることで、汚れがつきにくく髪の毛の内側から栄養素が逃げにくい仕組みになっている。」(kotobankより)
うーん。主人公、かなり寄っていますな。
設定がぶっ飛んでいるのはギャグアニメだから全然構わないと思います。ただ、個人的にはどうにも惹かれるものを見出すことができなかったです。ギャグのテンポも悪くなく、インパクトに欠ける訳でもない(むしろ良い部類)と思うので、合わなかったら相性だと思った方が良いでしょうね。
ここで終わってしまうのも何なので、唯一目を引いた(この場合、耳に残った、かな)エンディングについて少し言及します。
エンディングテーマは「プリマ・ステラ」。
作詞・作曲・編曲はmanzo。
歌はこの作品お悪役である首領(ドン)・ヴァレンティーノです。
manzoさんは、10年前に「日本ブレイク工業社歌」をヒットさせた人です。当時、この会社の契約社員だったmanzoさんは、バンドをやっているのを見込まれて社歌を作りました。それが、タモリクラブの「テーマソング選手権」で紹介され、グランプリを受賞することになります。その日から、会社のHPにはアクセスが殺到し、ついにはCDがリリースされるまでになったのです。残念ながら、その後この会社自体がブレイクしてしまいました。
その後の経緯は余り詳しくは知りませんが、近年、アニメ「セイックリッドセブン」、「これはゾンビですか?」(1期、2期)に曲を提供しました。これにより、再度注目を浴びるようになったのではいかと・・・個人的には思っています。
今までは疾走感のある曲が多かったmanzoさんですが、今回は昭和歌謡を思わせる哀愁のある曲調になっています。若い人は拒否反応があるかもしれませんが、私にはばっちりハマりました。どうやら新境地を開拓したようです。アニソンの作曲家としてはまだ駆け出しかもしれませんが、これからも注目していこうと思っています。
以上、manzoさんの紹介でした!