つるぴか さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
復讐劇とロックの物語
南米13家族の一つ、ラブレス家の当主が爆破テロに巻き込まれたことで、始まった一連の騒動の話です。
それは裏で米軍が手をひいていたことで、それを知ったロベルタは亡き当主、ひいてはガルシアのためにひとり合衆国に復讐しようと行方をくらます。
そしてガルシアはメイドのファビオラとともに再びロアナプラへ入り、ロックにロベルタ捜索の協力を求め、ロックはそれを引き受けた。
まああらすじはこの辺にして僕の感想ですが、初めのうちはいつものような感じでしたが、すぐに今までとは異質な空気になったなと思います。
いままでとは比べ物にならないアメリカと戦うというかんじがよく伝わってきました。
さらにそれがいろいろなグループに複雑に絡み合っていてシリアス感が今までの比ではなかったです。
アクションもいままでよりもよかったし、さらには普通のバトルアニメとは違い戦略がハンパじゃないというのが印象です。
というのもふつうならあんな一連の事件の中に人の配置、だましあい、さらには人を煽り自分の有利になるよう戦いに巻き込むなどなどあんなに多くの作戦は出てこないし、ましてやそれをやってもいちいち表現したりしていないと思います。
でもそれをやってのけてくれるのはやはりこの作品の魅力だと思います。
また今回はエダのCIAとしての顔も表現されていて前回の気になる一面をさっそくみせてもらえたのはなかなか楽しめました。
声優さんもロベルタの狂った感じとか、いろいろうまく表現してくれていてよかったし、BGMなども空気にあっていてよかったです。
ただ、まあなんといっても今回の一番の見どころはロックが闇に足を踏み入れたことでした。
今まで、光と闇の間の黄昏にいたロックがロアナプラで苦しむ人を救うため、今までのその位置を否定し闇の側へと入っていきました。
それを表情、声、せりふ、思考、周りの反応などであらわされていてよかったです。
しかし僕が厳しかった点が二つあります。
一つ目は、登場するキャラ、団体が多すぎてついていけませんでした。分かったのは今まで出てたのとファビオラ、米軍の主要人物くらいでした。
二つ目は、OVAということもあり表現がきついところが多々あり、正直僕には辛かったです。
まあそれでもなかなかみごたえのあるいい作品でした。
ラストでロックはチャンの思惑を潰したにも関わらず、町は何も変わらなかった。裏で僕に勝ったやつがいるんだみたいなことを言っていました。
原作もここまでなので今後のアニメ化にはあまり期待できませんが、最後まで気になる終わり方だったので、今後また続くことを期待したいです。
さいごにこの作品でこんなこと思うのもどうかと思いますが、一つだけ。。。
ファビオラかわいかったです!
以上!!