せんたー試験 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
実際にイタリア人に見て貰った。
良い作品ですね。
之を見てから、原作全巻買ってしまいました。
このアニメーションは1クールなのですが、オリジナルストーリーを混ぜてあるようです。
全体的な出来はかなり良くて銃器や細かい設定もしっかりしている完成度の高い作品だと思います。
内容としては、{netabare}
登場する女の子たちは担当官と呼ばれる大人に恋をしている。
そして担当官を守り、従う”傀儡”である。
担当官の属する組織は彼女たちに政府の為の暗殺はじめ汚れ仕事を命じ、その代償として自由に動く体を与える。
彼女たちは身体障害者なのである。
彼女らの担当官への恋心は”条件付け”と呼ばれる洗脳によってつくられたもので本当のモノではない。大人の事情で殺人の道具として”使われる”彼女たちは、偽りの思いであっても一途に信じて戦い続ける。
そしていづれ、洗脳に起因する寿命により脳の委縮などがおこり死んでいく。
{/netabare}
報われない話です。
{netabare}
登場する少女たちは皆、物静かですが基本的な性格はもとより持ち合わせているものです。
そのため、担当官に対する恋心、接し方などはいろいろあるようです。
また彼女たちが担当官と出会うまでにもひと悶着あったりするのでそこから生まれる葛藤や真の愛情などドラマはかなり泣かせます。
{/netabare}
原作は15巻まで出ていてとても12話でできる量ではなく、物語はさわりの部分のみといった感じです。
鉄砲での撃ち合いも多いので嫌いな人は多いかもですね。
ですが、撃ち合いもあるとは言え、やっぱりピントは人間ドラマにあるので一概に切り捨てて欲しくない作品と思います。
余談ですが、最近思いがけず出来たイタリア人の友人と会う機会があったので見て貰いました。
”面白いけどこんなのあり得ないよ。女の子に戦わせるなんて絶対に俺ならさせないね!かわいそうじゃん。”
との事です。
実際の社会問題を取り上げるなど世界観のリアリティーは高いのですが、流石に国民気質的な所では妙にリアリティーにかけるのかもしれないと思いました(笑)。