h02dvvd さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
爽快ガンアクション
【萌え】★★☆☆☆ 【シリアス】★★★☆☆
【ヒューマンドラマ】★★★☆☆ 【アカデミック】★★☆☆☆
【ギャグ】★★★★☆ 【演出】★★★☆☆
1期と2期でだいぶ毛色が違う作品です。1期はアクションメインなのに対し2期はキャラクター同士の感情のぶつかり合いがメイン。好みが分かれそう。
そんな1期は全体的にさっぱりした感じ。良作なんだが全体的にあと一歩というところが多く、それらが克服されていれば傑作になったであろうだけに非常に残念。
・どんなアニメ?
武器を憎む少年兵ヨナが武器商人ココ・ヘクマティアルと旅をする物語。ということで銃はいっぱいでてくるし血もいっぱい出ます。そこまでエグいグロ描写はないのである程度耐性があればグロに関しては問題ないかも。問題はというと銃器の方で、「スティンガー」「ストック」「50口径」などのその手の用語がちらほら。物語の大筋にはあまり関連してこないので銃分からない人は適当に聞き流せばよし、ミリオタの方は武器の細かい描写を観察して観るのもよし。
・あと一歩?
色々と惜しい。銃の描写は細かいのにみんな三点バースト使わずにフルオートでぶっ放してる(歴戦の兵士が普通にそんなことやってます)・敵に正面から突っ込んでいっても一発の弾も受けないご都合主義・他の濃いメンツに埋もれて個性がないのが個性と化してしまったマオさん。この物語の核となる「ヨルムンガンド計画」にも物申したい点があるみたいですがそこまで突っ込むと学術の領域に入ってくるのでやめます。気になる人は観終わったあとに自分でググるなりなんなりしましょ。
・それでも面白い
この作品に関して文句の付けようのない点が3つあります。
まず一つは声優。最初はココ役伊藤静さんに違和感を感じたのですがすぐに消えました。登場人物のどれをとっても声がピッタリあっていてナイス人選でございます。
二つ目は音楽。岩崎琢さんの元の音楽が素晴らしいのはもちろん、音楽でアニメを引き立てアニメで音楽を引き立てる意欲的な演出に惚れました。正直ビバップに並ぶレベルの音楽演出だと思います。予告の「Time to Attack」のみならず、1期では三話冒頭の音楽、八話の最後の場面の音楽、十二話のバルメ無双音楽がとても印象に残りました。アニメでこんなに音楽の印象が残ったのは初めてです。
三つ目は独特で魅力的なキャラクターです。上述したとおりマオさんが死にキャラになっているのは否めないのですが、それも周りのキャラのアクが強すぎるから仕方がない。人間離れしているレームさんから人間臭いケツ…じゃなかったルツさんまでバラエティー豊かで、ガンアクションなのに日常パートが面白いという稀有な作品になっています。個人的なお気に入りはキャスパー&チェキータペア。イカれ具合が最高。
ある程度面白いと感じたらぜひ観続けましょう。この作品は2期で化けます。