凡打 さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ふとした瞬間の悲しさ、幸福感
誰しも、今まで馬鹿騒ぎしていた中で急に、ふと寂しさを感じることってあると思います。
このメンバーで騒げるのもしばらくないな、とか、
この人ともっといろんな話がしてたいのにな、とか。
それと同時に、
誰しも、日常生活の中の些細な出来事で幸福感が得られることってあると思います。
考え込んでいた時の友人のアホな一言、とか、
大切な人との何気ない会話の中で、あぁ今幸せだなぁと感じる時、とか。
この作品は、そんな一瞬を表現するのが非常に上手だと思います!
水彩画のような優しい絵と、メロディアスな音楽、キャラ達の微妙な表情が相まって、心にグッと響きました…。
基本的に「恋愛」がこの作品のメインにはなっているものの、それ以外の感情も丁寧に描かれています。
同時に、大学生らしい(笑)おふざけシーンがちょくちょく挟まれていて、重い話にならないため、非常に見やすく、男女関係なく楽しめる作品だと思います。
思わず、学生時代を思いだしました。
僕の最近読んだ本の中に
「時間と距離は簡単に人間と人間の関係を奪っていく」というという文があります。
どんなにいい関係を築いた人間同士でも、長いあいだ、遠く離れていると関係がどうしても希薄になってしまうでしょう。
僕の昔の友人たちも今は遠く離れてしまい、遊ぶ機会もありません。
今現在の友人たちもいつかは遠く離れてしまい、疎遠になってしまうのかな、と考え、ちょっと寂しい気持ちになりました。
しかし、一緒にいれる時間に限りがあるからこそ、今周りにいる人たちと、大切な思い出を作っていくことが大切なんだな、と、僕はこの作品を見て感じました。
明日、思いっきり飲み会します!!!(笑)