maruo さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
細かいことを気にしすぎるのもどうかと思うのですが C
原作未読
まず最初に重箱の隅をつつかせていただきます。細かいことを気にする輩が嫌いな方は読み飛ばしていただければと思います。
「目には目を、歯には歯を、悪には悪を」という、本作品の決め台詞についてです。文脈が異なるのに並列に並べられていると、かなりの違和感がありました。「目には目を、歯には歯を」はハムラビ法典の報復の上限を定める規定ですよね。とすると、言葉を補足すると以下のようになると思います(勝手に旧仮名遣いの刑法風の文章にしています)。
目(ヲ傷害シタル者)には目を(以テ其ノ償ヒノ上限トス)
歯(ヲ傷害シタル者)には歯を(以テ其ノ償ヒノ上限トス)
同じ文章を同位置に挿入すると文章が成り立たないことが分かります。
悪(ヲ傷害シタル者)には悪を(以テ其ノ償ヒノ上限トス)→??
そんなことを気にするほうがおかしい、ニュアンスで通じるだろう、と仰る方が殆どだと思いますので、中にはそんな人間もいるのだという程度に思っていただきたいと思います。ただ、これでもかというくらい使われるとその度に気になるんですよね。
それはさて置き、善では対処しきれない悪に対して、悪を以って臨むという基本コンセプトは、ありがちだとは思うのですが、個人的には嫌いではありません。ただ、どこかで見聞きしたような気がしてしまうのは、止むを得ないのでしょうが、好評価には繋がり難かったですね。
ちょっと気になったのは(またかよ!)、悪の元締めが{netabare}内閣総理大臣{/netabare}であることです。この役職に直属の組織というのでは、人が変われば話が成り立たなくなってしまいます。リアリティーを出そうとしたのかもしれませんが、逆に損なっているのではないかと思うのですが。もっと人に依存する組織形態(実在しなくても)にしておいた方が、説得力がでたように思います。細かすぎますね・・・。
他のことをしながら見ており、余り集中できなかったので、大して深くは語ることができません。よって、ストーリーの★については評価を避けておきます。