「まおゆう魔王勇者(TVアニメ動画)」

総合得点
83.6
感想・評価
2542
棚に入れた
14793
ランキング
318
★★★★☆ 3.7 (2542)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

四話感想 商談の極意

原作未読、予備知識ほとんどなく視聴させていただきましたが、期待できそうです。

世界観的に、『伝説の勇者の伝説』『狼と香辛料』など中世ヨーロッパファンタジーのような…
いやむしろドラゴンクエストのまんまの勇者の恰好や魔術師の恰好といった感じでした。

第1話「この我のものとなれ、勇者よ『断る!』
{netabare}
一話の感想小ボケが多く楽しめそうですが、かなり多くリズム感の良い作品ではないかと思います。
小ボケという表現の定義と仰々しく説明するつもりはありませんが、要は突っ込みが入らない気づくか気づかないか微妙なボケの多さがこの作品からは感じられました。

LPM(laughs per minitue.1分間の中の小ボケの数)が一分間に5以上あったかと思います。
とはいえ小ボケですので、爆笑といった笑いではなく、クスッとなるか、見つける喜びの意味合いが強いと感じました。
私個人としましては、魔術師の帽子の体育の赤白帽のような紐が印象的でした。

っとギャグアニメではないのにボケのことばかりは言っていられないですので、そろそろ本題に戻りますと、人間と魔族の戦争の賛否の議論から、勇者と魔王が両方の世界を裏切って第3の答えを導きだそうという話で、その間の会話から『狼と香辛料』のような交渉、商談のようなニュアンスも感じられたので、頭脳戦もこの先ありそうかなと期待できるかと思います。
また、CGを多用しているところも見られ、背景のモブなどもヌルヌル動いていた事から、バトルアクションもこの先期待できるのではないかと思っています。

さらに本筋として、勇者と魔王が答えを探しに旅をするといった形なので、戦争の賛否の第三の答えの出し方がこのアニメの主題、一番の楽しみになるのではないかと考えています。
{/netabare}

第2話 「わたしたちをニンゲンにしてください」
{netabare}
2話して、前回を一転して少し小難しいかなとおもいました。
また、前回の旅にでる雰囲気からは、ちょっと拍子抜けする
田舎に籠って、農作業の指導をするといった話でした。

しかし「期間無制限の相互所有契約だ」など言ってしまえば
遠回しの言い回しでコミカルさも演出していたり、
ホロのように、言葉巧みに求愛したりといった演出もあり
小難しいだけではなかったです

また新キャラとして、メイド魔族が登場しており、
屋敷に侵入した農奴の姉妹に「自分の運命を掴めないのは虫です」と罵倒してました。
この言葉は、私には痛すぎる言葉でした。
そしてその農奴も「飢えたことがないんですね」と貴族に
食って掛かる所もあり、考えさせられる表現が多々あった回でした。
やっぱり飢えたことがないと言うのは、人間を大きく別ける
理由になると思います。
私も、一人暮らしをするまで食事に感謝することが無かった
ダメな人間なので、食の尊さの理解は人間には必要なんだと思います。

と色々書きましたが、今回の話重要なのは勇者が戦闘以外まったく無能であると露呈させる為の話だったのではないかと私は考えています。
戦争が無ければ、何もできなくなってしまう勇者、そして助けたい人間も助けられないと気づかさせてくれた農奴姉妹

そのことによって今後勇者がどのように成長していくのかという期待感を煽る話になっていたと私は思います。{/netabare}


第3話 「いままでどこほっつき歩いていたのよ!」
{netabare}新キャラ女剣士登場で、仰々しく宝箱に持ってきたのがジャガイモかよ!と思いましたが、話を聞いているとジャガイモって偉大だな~と実感しました。そして、勇者が女魔道士を助けるために魔界へ…やっとRPGっぽい流に向かったので、一安心です。でもたぶんバトルじゃなくて交渉になるのかなぁと思いつつ、その交渉にも今後期待したいと思います。

余談ですが、協会で魔王の事マオって言ってた気がしましたが(たぶん気のせいでしょうけど)いつまでも魔王じゃかわいそうかなぁとちょっと思いました。{/netabare}

第4話 「そんなことになったら勇者に噛みついてやる!」
{netabare}ちょっと期待していたバトルやファンタジーはほとんどなく今回もほぼ契約の話でした。(つまらないという意味合いではないですよ)さて今回の契約は、トウモロコシ!なんて一般的なとなるかもしれませんが、今回の見所はそこではないと私は感じています。
相手の利益が観えづらい契約は疑われやすいと言う点です。
前回の契約では、自分の村に教会を立ててもらったり、色々協力してもらうという利益と教会の体制をうまく使って契約しましたが、今回は、あまり魔王側に利益があるように見えない契約でした。
例えて言うなら、女性がいきなり高価なプレゼントを渡されても、下心や不信感から受け取らない事や

私が〇〇して成功した方法今なら無料でお教えします。と言った広告に不信感を抱くような事です。

私自身も最近気になって、G●●glやY●utubeの収入源などを調べたりしました。(気になりますよね?えッ私だけですか?)

では今回どのように、この成功しがたい契約を成功に導いたかですが、おそらく情報収集のたまものだったのではないでしょうか、商会の現在の体制の反論を予測して、そこに商会の前提をぶつける事により虚を突き、うまく論点をずらしたといった方法です。ロジックとしては正攻法ではないですが、商法としては往々にしてよく使われる方法です。
こういった正攻法ではないロジックがこの作品の面白さの一つなのかもと思いました。

余談ですが、この作品の各話のタイトルですが、セリフになっていますね、最近セリフを使ったタイトルが増えてきてます、しかしながら、セリフをタイトルにしたときは、そのセリフに対するハードルが上がりキメの場面や最終回で忘れたころにつかうなどすることによって、驚きや感動につながりますが、今回のタイトルはどうだったんでしょう???
{/netabare}


関連作品
●伝説の勇者の伝説 ●狼と香辛料 ●パンプキンシザーズ

投稿 : 2013/01/26
閲覧 : 284
サンキュー:

21

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