chiaki さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素晴らしかったです
正直ここまでのクオリティで仕上げてくるとは思いもしませんでした。
猫物語(黒)は化物語よりも少し前、ゴールデンウィーク中の悪夢のような9日間をアニメ化した作品です。
原作では冒頭90ページ近くにわたって主人公の阿良々木暦とその妹月火との会話が延々と繰り広げられています。
この部分をどう映像化するのか…そこにまず心配していました。
原作通り1話分の尺を使って会話劇をやるのか、それとも全部削ってしまうのか…
しかし実際はそんなこともなく程よい尺で会話を楽しませてくれました。
今回の猫物語(黒)からは、偽物語でシリーズディレクター(演出も含めた統括的立場)を務めていた板村さんという方が監督となっています。
放送前は初監督作品が猫物語(黒)ということで少なからず不安はあったのですが、多分シリーズ構成の新房総監督と相当打ち合わせでもしたのだとおもいます。原作の良い部分をこぼさず、そして丁寧に拾っていました。
もう本当に満足です。これでも満足しているのですが、それに加えてこの演出です。
偽物語の時は板村シリーズディレクターが化物語の尾石シリーズディレクターの真似をしているのでは? と思わせるような文字を使った演出をしていました。
しかし今回は板村監督が自分自身の演出をしてくれたと思っています。その特徴として「黒駒」など文字演出がかなり減りました。そしてこの板村監督の演出がとても猫物語(黒)に合っていたと思うのです。
最後に、今年から始まる物語シリーズ・セカンドシーズン…とても楽しみです。