すとーりーてらー さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「人は変わることができるのです。幸いなことに。」
タイトルの台詞は作中である人物が述べた言葉を引用しました。
「人は変わることができる」
このことを見事に作品の形に昇華させたのが本作といえます。不幸な境遇にありながら幸せをつかもうとする者、見知らぬ世界に戸惑いながらも自分のすべきことを見つけようとする者。彼らの成長が我が事のように嬉しく感じられる作品です。
細部の設定まで丁寧に作りこまれた独特の世界観と精緻に組み立てられたストーリー構成は圧巻の一言!1つの物語を、時空間の両軸に沿ってここまで見事に再構成した作品は稀でしょう。
心にグサッと刺さる珠玉の名言が数多く登場するのも本作の特徴。道徳の教科書を読むより、この作品を観た方がどれだけ自分の生き方について深く考えさせられることか。面白いだけでなく、視聴後に何かが残る作品です。