Tuna560 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『花咲くいろは』作品紹介と総評
P.A.WORKSによる完全オリジナルアニメ作品。
昨年末から観始め、つい先ほど観終わりました!
(あらすじ)
東京育ちの女子高校生である松前緒花は、借金を作った恋人と夜逃げした母・皐月と離れ、石川県の湯乃鷺温泉街にある旅館の喜翆荘を経営する祖母・四十万スイの許に身を寄せることとなった。
この旅館で住み込みアルバイトの仲居見習いとして働きながら学校に通うことになった緒花は、個性的な従業員たちと共に働き、戯れ、様々な人間ドラマの中に身を置いて経験を積み重ねることで成長を遂げてゆく。(wikipedia参照)
リアルタイムでは、1話目を観逃したっきり手を付けていなかったわけですが…思い直して正解でした。結論から言いますと、とても楽しめました!
旅館での仕事を通して成長する緒花の奮闘ストーリーや、周りの人たちとガチンコでぶつかり合う様は、まさしく「青春ドラマの王道」だなと感じました。その中でも、緒花の成長に感銘を受けました。最初はドジばかりやらかし、トラブルメーカーな一面があるが、明確な目標を据えて仕事に望む事によって、人間的に大きく成長している事が見て取れました。
また、テーマ性が強い作品でもあるなと感じました。
その中でも、”頑張るとは何か”について深く考えさせられました。
「頑張る」という言葉は、下記の様な意味があります。
1.困難にめげないで我慢してやり抜く。
2.自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。
上記の意味では「頑張る=我慢する」という意味合いが強くなりますが、本作中では「何の為に頑張るのか」という事に着目していると感じました。実際、「何か目標に向かって頑張る」というのは、我慢するよりも”自発的”でなおかつ”前向きな動機”というものが存在します。本作の登場人物はこれを重用視している様に感じました。
本作中では、緒花は「頑張る」の代わりに「ぼんぼる」という言葉を使っています。これは「目標に向かって頑張りたいと思う気持ち」と説明しており、本人の中では「頑張る」よりも上位互換的な言葉なのだと思いました。
作画に関しても全体的にとても丁寧で、背景なども細かく描かれています。
特に登場人物の躍動感ある動きを堪能出来ました。
今年公開予定の劇場版も楽しみです!