chofu3 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
中ニ病でもいいじゃないか
中ニ病といういまいちなじみがなく、なじみがあってもあまりいい意味でつかわれていない病気をテーマとして、それを交えながら子供から大人へと成長していく過程での心の葛藤を描いた作品であったと思います。
子供から大人へと成長していくにつれて、目の前の現実を達観してみていたり、どこか本気になれなかったりすることがあると思います。それは正しいことであると思うし、同時にもったいないことであると思います。作品内でキャラクターが本気で中ニ病を発症している姿にバカだなと思う反面、うらやましいなと思ってしまう自分もいました。これは、彼らが本気でやっているように感じたためにそう思ったと考えます。本気でバカをやっているから面白いと思ったのです。そこがこの作品の最大の魅力であったのではないかと考えます。
細かい部分については、まず自分が京アニの絵が好きということもありますが、絵がすばらしかったです。特にキャラクター絵。とても魅力的に描かれていたと考えます。それに付随して、それぞれのキャラクターが魅力的であったと考えます。特に魅力的だったのが六花ですね。中ニ病全開の隙に見せる素の表情が素晴らしくかわいかったです!!笑
ストーリーは尺の都合もあったのでしょうが、もう少しゆっくり描いてほしかったなと考えます。特に、勇太から立夏に対する思いがどうしても恋心というよりは同情心に感じてしまいました。音楽に関しては特にいうことないかな・・・笑
総評としては、中ニ病をうまく扱っていたと考えます。視聴前に中ニ病というワードに惹かれる部分もありましたし、それを通じていろいろと考えさせられました。ただおもしろいではなく、この作品を通じて得るものがあると感じられる作品でした。『中ニ病だから悪い』でもなく『中ニ病だから良い』でもない。『中ニ病でもいいじゃないか』。こう感じた作品でした。私も、本気でバカがやりたくなりました。(もちろん、常識の範囲内で・・・笑)