Tuna560 さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『猫物語(黒)』作品紹介と総評
西尾維新による同名小説のアニメ化作品。
(あらすじ)
日本の田舎町に出没する「怪異」に関わる事件を描く『物語シリーズ』の第4弾。
『化物語』第五話「つばさキャット」であらすじが語られていたゴールデンウィークの物語となっている。時系列的には『傷物語』と『化物語』第一話「ひたぎクラブ」の間になり、羽川翼とその家族について描かれている。(wikipedia参照)
本シリーズの特徴である、登場人物によるコミカルな会話劇、奇抜な映像表現はもちろん健在。さらに、今まで語られなかった羽川翼と怪異との経緯が描かれ、『化物語』をもう一度観たいと思える内容となっていると感じました。「ひたぎクラブ」への繋ぎ方もとてもよかったと思います。
さて、本作で特に面白いと思った点は、「障り猫」の設定です。
「猫」というのは良くも悪くも、多くのことわざや慣用句に登場することから、昔から日本の生活に深く入り込んでいる動物だと言えます。
「猫被り」、「猫の逆恨み」、「猫は三年の恩を三日で忘れる」、「猫に九生あり」などなど。
…あれ、悪い意味ばっかりだな(汗
本作に登場する怪異「障り猫」は、上記の様な「諺にみれる猫」についても内包されていて、設定にまでも「会話劇的要素」が含まれている事がわかり、感心しながら観ていました。
後の『物語シリーズ』の映像化も発表され、目が離せないシリーズですね。
ちなみに…『傷物語』はいつですか?