plum さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
無駄とシリアスの絶妙なバランス
良かった良かった。
実は猫黒未読なので、多少の不安を持ちながら視聴したのだが、予想外にかなり面白かった。無駄話の掛け合いとシリアスの配分が絶妙であり、言葉遊びにもキレがある。演出も化物語に近い。その演出+つばさキャットの音楽、そしてストーリー重視であったことから、化物語を正当に引き継いでいるイメージを受けた。偽物語ではなく。
ストーリーは2時間弱という映画よりも短い時間で、とてもうまく纏められていた。羽川の異常さがよく分かり切ない。あとは、やはり忍野メメが出てくると話が締まる。西尾維新が忍野を登場させなくなった理由は分からないが、このシリーズにおいては圧倒的な存在感がある。忍野と貝木。この二人の大人が大好きだ。
最後に”2013年セカンドシリーズスタート”とあった。次は物語シリーズ最高との声も高い猫物語白だろう。これは、期待せずにはいられない。(あれ、傷物語はどこ行った?w)
(余談)
物語シリーズは作品によって、描き方が大きく違う。化、偽、傷と読んだところでそれが分かり、以降は人のレビューを参考にして購入。1冊1000円以上するもんね。
既読:化、偽、傷、猫白、花、囮、恋(好み:猫白>化=恋=花=傷>>>囮>偽)
未読:猫黒、傾、鬼、憑
避けてるのは、偽の傾向が強いと思われる作品。読みたい気持ちはあるが、「無駄話してるうちにもう半分かよ!」ってのはヤなんだよなぁ。特に最新話の憑物語は読みたいのだが、どう考えても偽に近い。ぐぬぬ…。やっかいだ西尾維新。
どうもアニメの猫黒は、エロメタ会話を結構削っているようだ。シリアスと会話をどう配分するかによって、作品の印象は大きく変わるのでしょうね。少なくとも猫黒においては、個人的には大成功だったと思う。