たつじん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
時にシリアス、時にコミカルなオカルティック・ラブストーリー
歴史ある誠教学園の旧校舎、ある日 新谷貞一(にいやていいち)は色白で切れ長の目、背が高くて長い黒髪を持つ美しい女子生徒 庚夕子(かのえゆうこ)に出会う。
貞一には彼女がはっきり見えるし触れることもできるのだが・・
実は彼女は学園に彷徨う寂しがりやの幽霊だった。
自分がなぜ死んだのか記憶がない幽霊の夕子は貞一と一緒にいたい思いから学園の怪奇現象を調査する怪異調査部を設立する。(ちなみにアムネジアとは英語で記憶が欠落する現象・状態をいうそうです。)
不気味なBGMでホラー色満開に物語が始まる。
なんと貞一に怪異相談したことがきっかけで入部した小此木ももえ(おこのぎももえ)の目の前で怪奇現象が!
でも貞一と夕子の血縁の庚霧子(かのえきりこ)にとっては何気ない部室での出来事だった。・・・
何故なら2人には夕子が見えているから。
1話、のっけからこんな展開で始まるのでついつい引き込まれていきます。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花・・・」
怖い怖いと思っていると、何でもないものまでが、とても恐ろしいものに見えてしまう。
前半の学校の怪談の調査ストーリーから後半は夕子の死んだ謎をつきとめるストーリーへ。
シリアスな場面では恐怖を感じさせたと思えば、一転ギャグ漫画風コメディに。
幽霊なのに制服を着替えたり自分で幽霊の恰好したり体操着になったり・・・
息を抜いて笑える場面もあります。
この作品のタイトルにある黄昏の場面やカットも美しく、ちょっとハートフルなストーリーに最後まで一気に観てしまう作品でした。