たつじん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまりに悲しい運命(さだめ)
古来より守護霊(喰霊)をその身に宿し悪霊をはらう退魔師。
その由緒ある土宮家の家系で幼くして母親を亡くす神楽(かぐら)。
一方、諌山家の養女で家系の使命を果たすため、超自然現象対策室の
エージェントとして活躍する黄泉(よみ)
黄泉は養父に頼み、幼い神楽を預かり妹のようにかわいがる。
また神楽はそんな黄泉を実の姉のように慕う。
そんな二人がなぜ刀を交えなければならないのか・・・?
一見、バトル系アニメに見えますが、単にそれだけには終わらず、そこに
至るまでの心理描写が巧みな作品です。
観てると、この悲しい「さだめ」に思わず涙を誘われてしまいます。
人が心を「怒り」・「憎しみ」・「妬み」という闇の部分に支配されてしまったとき
それは恐ろしい力となって悲劇を引き起こしてしまう・・・。
ちょっとした社会風刺かもしれません。
そもそも黒髪・制服の美少女が日本刀をふりかざすという一見アンバランスにも
思えるビジュアルはとても日本的で美的ですね。
ちなみに「BLOOD+」も同じ意味でとても好きな作品ですが・・
この作品を観てだいぶ経つのですが茅原実里さんのParadise Lostは
ときおり聞きたくなる衝動に駆られるほどの名曲。
イントロが流れるとストーリーが蘇って胸が熱くなります。
1話はエピローグ的なエピソードなので、最初出てきたメンバーは
主役級ではありません。
時系列で言えば3話から始まる話ですので、そこまでは観ていただきたいと思います。