「ソードアート・オンライン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
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53
ネタバレ

Asuca さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

後半がなぁ…  前半を台無しにしてしまった→二回目以降は感想が変わる!

 SAOに限らず、AWであったり、この人の作品は、個人的には現代だからこそ売れるし、今こそアニメにするべき作品だと思う。だからこそ、作品自体のテーマ性に興味をひかれ、テーマ性を物語に出来、キャラクタ―を利用したこのアニメが好きだった。
 
 待つことが嫌いだったので、桐ヶ谷 和人(以下キリトに統一)が現実世界に帰還した時点を前期とするなら、そこで一度見ることを止めて、先日残りを一気に見たわけですが、後半のグダグダ具合がひどくて、なぜ無理に続けたのかが、かなり疑問。後半の物語性が、やはり前半の書き方より淡白になりただのアニメンになり下がってしまった。テーマ性も、問題提起も何もかもせっかくの前半が台無しになってしまった。

 前半だけならば、今年最高のアニメの一つだと考えるが、すべての話を鑑みて評価するならば、その評価は少し過大評価に値するはずだ。

 主人公を最強設定にするのは、まったく構わないが、世界が変わってもキリトが最強であること、或いは、アスナが何もせずにゆっくりしすぎだろとか、(特に何もせずにラボで捕まって元の檻にも戻る話は、いやいや、彼女のスキル能力を考えるなら、素手でも半殺しにはできるよねとか)または、アスナの親父さんがあほ過ぎるだろとか。(現実的に大企業の最高責任者ならば部下を見る目ぐらいはあるよねとか)、さらに言うと、須郷 伸之がキリトを侮りすぎだろとか(考えてみればアスナの親父さんをだましているぐらいの切れ者なのに…)と批判を書けば、なんかきりがない気がするので、この辺で切り上げるが、それだけ期待していたのに。ということだ。
 
 前半でかかった話数を考えれば、同じことをしたいなら、同等のことをせざるを得ないことは、プロならわかるだろうにと思うのだが、所詮素人の考える妙な期待なのか…


 物語性のことはひとまず、おいておくとして、キャラクターの魅力は伝わるものがある。個々人によって、自分の気に入る人がいる作品だろうとは思う。キャラクター性がいいのはやはり、この作品の魅力の一つであるし、大きなアドバンテージである。戦場のヴァキュリア同様、作画に関しても、A1 picturesはいいな、とやはり感じる。

総括すると、悪いとは決して言わない。相対的に評価するなら、それなりに良い作品と思うが、言いたいことを言えたか。要は、作品として完全燃焼出来ているかと言うならば、不完全燃焼の作品だと言える。
 三期が、作りたいならば、ぜひともリカバーしてもらいたい。それは、ラノベやゲームの売上次第なのかもしれないが…

 キャラ線は好きな作品でした。


 久しぶりに見返してみた。
 後半がイマイチだという印象が強く残っていたので再視聴を躊躇っていたが、見直してみると、実は後半が意外と全体構成の上では、いい味の調整役になっていたことが発見できた。確かに、表現に無駄が多かったり、臭いセリフが多々あるのは事実だけれども、アインクラッド編がピューマンストーリー的に個人へのアプローチをかけているのだとしたら、ALO編は作品全体へのアプローチをかけているのだと思う。具体的に「この箇所が」とは言いづらいが拡張しすぎた世界観の収束のために茅場を再び登場させたあたりが個人的には感想の根拠になっていると思う。

 原作を読み直して、もう一度見直してみようと思う。

投稿 : 2013/10/01
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サンキュー:

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