mikura さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
MMOでデスゲーム。
ログアウトできず、ゲーム内の死がリアルの死につながる仮想現実MMOを題材にした作品。全員が安全にログアウトするには100層からなるダンジョンの最上階までクリアしなければならない。
とても興味を引く設定です。
しかし、主人公のキリトが最初から最後まで強すぎて、命を懸けているにも関わらず戦闘に緊迫感がない。どうせなんとかなるんだろと思ってしまう。また彼の強さに説得力がない。
キリトはソロの二刀流アタッカーですが、MMOではソロメインだとレベル上げも良いアイテムの入手も、パーティやギルドに入っている人に比べてどんどん困難になっていくもんです。なのに彼は常にほぼ最高レベルを保ち、圧倒的攻撃力でボスすら一人で倒してしまう。
MMOで誰もが憧れる俺つえぇぇ状態。アタッカーは防御は紙というのが定説ですが、高い敏捷性で防御も抜群。
まあ、しかしこれはこれでいいのかもしれない。
主人公が「レベル60アタッカー拾ってください^^;」とか「当方二刀流アタッカー。シールドさんペア狩りしませんかwisよろ」とかやってたら幻滅するもんね。
彼が強いのは良いとしても、もう少しパーティプレイの面白さとかダンジョン攻略の部分を見たかった。
SAOの世界はソードとシールドスキルしかないと言っても、盾持ちタンカーさんが敵のヘイトを集めて踏ん張ってる
隙にアタッカーが攻撃し、後方のプレイヤーがアイテム使って回復とかクラウドコントロール(睡眠や麻痺で敵を足止め)するといったことはできるはず。
難敵に当たっても、力押しだけじゃなくスキルやアイテムをうまく使って作戦で勝利したりね。
そういった点で、75層のボス攻略戦はとても見ごたえがあってよかった。
盾持ちのヒースクリフとアタッカーのキリト&アスナが前列で敵の攻撃を凌ぎつつ、後列からエギル、クラインたちが攻撃して削っていく。
こういうシーンをもっと見たかったなぁ。
湖でのヌシ釣りとか、レア素材集め、ミステリっぽいネタなどサブクエスト的な部分は充実していた。
MMOでありがちなどろどろした人間関係やギルド内の確執もうまく描かれていたと思う。
PKシステムとかまんまリネージュ2だ。
またキリトさんは大変な艶福家で、出会った女性プレイヤーはみな彼に惚れていく。
無敵でモテモテという、MMOプレイヤーの理想状態を視聴者に与えてくれていると考えると納得できる。
後半のフェアリィダンス編は、この無敵&ハーレム状態に拍車がかかり、命の危険もなくなって、綺麗な景色と空を飛ぶ気持ちよさが視聴の主たる楽しみになってしまいましたが、最後の須郷のキャラというか声優さん(子安武人さん)の演技は最高でした。
レザード・ヴァレスの再来きたーって感じで大爆笑してしまった。