りく さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大好きな作品です
原作は文庫版を読んでます。アニメ1話でグイッと引き込まれ、「続き気になるなー、原作買っちゃおうかなー」と悩んでたら2話のおもしろさにやられて、一気に10巻まで買ってしまいました。
自分でもびっくりするくらい長い文章になっちゃったので、各編の感想はたたみます。
アインクラッド編(1~14話)
{netabare} 時系列順に整理して短編を先に消化するというふうに再構成されましたが、2話でのボス戦のような「ゲームを攻略していく」というワクワク感を楽しみにしていたので、その後の3話~7話の短編はちょっとだけ退屈でしたね。
個人的にシリカ回とリズ回はよくまとまっていたと思いますが、赤鼻のトナカイと圏内事件はかなり駆け足になってしまってイマイチでした。特に圏内事件は、アスナの可愛らしい言動やヒースクリフとの食事が楽しいエピソードなのですが、アニメではほとんどカットされてしまったんですよね。事件自体はあまりおもしろくないので、このへんの満足度はかなり低いです。
せめてオシャレ私服だけでも見たかった……(´;ω;`)
8話からようやく始まる本編にはあまり不満はないですね。VSヒースクリフ、クラディールとの決着、アスナへのプロポーズと盛りだくさんな内容だった10話がお気に入りです。また、14話で崩壊するアインクラッドを見下ろしながら会話するところは本当に美しくて、心に残るシーンとなりました。
ゲームの終わり方には賛否両論あるようですが、私はあれで良かったと思ってます。人間の意志の力がシステムの壁を打ち破る。熱くて素敵な設定じゃないですか。
まあ、正々堂々の勝負の結果ではなく、不意打ちで道連れにしたという点は私も不満ですがw 「これで――いいかい……?」 あんまりよくないです(´・ω・`)
戦闘シーンは2話を見てかなり期待していたのですが、全体としては満足いく出来ではなかったかなぁ。使い回しが結構あるうえ、止め絵・スローが多すぎてスピード感が感じられないことが多々ありました。1層ボス戦とスカルリーパー戦(前半)、ラストバトルは良かったんですけど。{/netabare}
フェアリィダンス編(15話~)
{netabare} 須郷UZEEEEEEEEEEEEEEEEE!
私にとってここまでゲスい変態キャラは初めてでした。原作読んでる時もかなり不快になりましたが、改めて映像化されると本っ当―に気持ち悪いですね! キリトとアスナのイチャコラっぷりを見ていた視聴者としては、かわいそうでホントつらかったです……(´;ω;`) 原作者はこれでも「ちょっと突き抜けっぷりが足りなかった」とか言ってるようですが^^;
茅場さんはもう少し早くID教えてあげてもよかったんじゃ……。
アインクラッド組全員の出番が激減し、直葉/リーファがストーリーヒロインとなって物語が進むことに。キリトのことを兄とは気づかずに進んでいく展開は、ありがちだけど楽しめました。
リーファに加えてユイもレギュラーとなりました。仕草がいちいちかわいいというか、あざといというかw 見事にニヤニヤさせられましたw
が、残念ながら少し声に違和感を感じることも。キリトとの再会時なんかに顕著だと思うのですが、妙にテンションが低く、冷めた印象を与えることがたまにあったんですよね。AIっぽさを優先した結果なんでしょうけど、個人的にはもうちょっと可愛さ重視の方が良かったかな。
ユージーン将軍とのバトルは良かった! 全体的にすごくぬるぬると動いていて、もっと見ていたいと思える戦闘でした。剣で切りつけるときの「チュン」という音が妙に気に入ったのは私だけでしょうかw
橋上の戦いは映像面はいいんですけど、効果音とモンスターキリトの声のせいかちょっと違和感がありました。普通に怪獣っぽい声の方が迫力出たと思うのですが……。このときのユイちゃんの「すーごかったですね~」が耳に残ってますw
グランドクエスト、1回戦は良かったんですよ……。素手で殴りかかったり、高みを目指すもたくさんの剣に体を貫かれたりと、焦燥感あふれる良いバトルだったと思います。しかし2回戦目はなんか微妙な仕上がりになってて非常に残念……。そして最後の突撃。最初見たときは笑ってしまいましたw 「きたー! 二刀流!…………あれ、二刀流……?(´・ω・`)」
あれはあれで迫力あるシーンになっていたのでアリだとは思いますが、連続攻撃でバッサバッサと斬り伏せていくのも見たかったなー{/netabare}
総評
簡潔にまとめると、「キャラ・世界観・音楽はかなりいいけれど、アインクラッド編の序盤と戦闘シーン(と須郷)に難あり」といったところでしょうか。
まずキャラクターに関して。キリトは典型的な最強系主人公なわけですが、個人的にこのタイプは割と好きです。もちろん少しずつ成長していくタイプの主人公もいいですが、サクサクとテンポよく進んでいき、見ていて爽快なのは前者の方なんですよね。そのような最強な主人公がどのように苦戦するのかというのも見どころになりますし。
ヒロインのアスナもすごく魅力的でした。キリトに並ぶほどの実力者でかっこいいし、キリトのことを一途に想うところがいいんですよね。深い愛情を育んでいく二人が本当に素敵でした。結婚後の仲睦まじい光景とか、もうね……w
音楽は壮大でかっこいいものが多く、単体ではかなり満足度が高いんですが、ちょっと同じ曲使いすぎかなーという気も。
OP・EDは前期後期ともにクリティカルヒットでした。特にcrossing fieldが非常に気に入ったので相対的に後期OPはガッカリしちゃうかなーと思ってたんですが、INNOCENCEもすごくいいです!
とはいいつつ、最終話のEDでcrossing fieldが流れたときはかなりテンション上がりましたがw
声優さんは、キリト役の松岡さんが頑張ってるなぁと感じました。泣き声や戦闘での叫び声など、かなり気合入れて演技してたのが伝わってきて好印象です。
あとはもう、言うまでもなく子安さんですねw 須郷は大っ嫌いだけど、良い意味でネットリ感・小物感を出していた子安さんは流石だなぁと思います。
ツッコミどころが多い作品ではありますが、飽きることなく見ることができました。あんまり細かいことは気にしない、というのが楽しむコツですねw
アクセル・ワールドでも感じたのですが、この作者は様々な要素のポイントをしっかり押さえるのが上手だと思います。いえ、NTRの要素は押さえなくていいんですが(´・ω・`)
素敵な作品をありがとうございました!
……にしても、最後の団長のピースはズルイw