シス子 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「ミノシロモドキ(小)」をわたしにくれ~!!・・・シリアス作品にこんなレビュー・感想のタイトルを書いて、申し訳ございません(^^!
原作は未読で視聴しました
前半はだらだらと
ほとんど「ながら見」で視聴
後半は
終始
内容に圧倒されてしまいました
理由はやっぱり難しいストーリー
序盤はほとんど予備知識なしで
なんの気構えもせず観てしまい
途中で後悔してしまいました
最初から真剣に観るべきだった・・・
結局
前半部は13話までをもう一度観て
イッキに復習しました
(なぜ13話?特に意味はないです^^)
前半は
「ミノシロモドキ」のお話が重要なポイントになるのかな
ストーリー的にも
観ている私的にも
主人公の「さき」ちゃんの生活する千年後の衰退した日本やら
呪力やら
あと
たまに流れる
過去千年間の黒歴史のお話やらで
まったくもって
ちんかんぷんかんだった世界観が
イモ虫のような「自走式図書館」である
「ミノシロモドキ」くんの分かりやすい説明により
いままで
点在していた全てのお話が
イッキに引っ付いてしまいました
おかげで
難しい世界観が
知識習得によりある程度克服されました
この情報武装をもって
後半に突入となりますが
今度は
ストーリーの難解さが待ち構えていました
難しい・・・
分からん・・・
難しい用語に
難しい展開のお話
{netabare}「悪鬼」(あっき){/netabare}やら
{netabare}「業魔」(ごうま){/netabare}やら
{netabare}「ボノボ」(ぼのぼ){/netabare}やら
{netabare}「愧死機構」(きしきこう){/netabare}やら
用語の意味は
前述の「ミノシロモドキ」くんの説明で分かったはずなのですが
ストーリーのなかではそれらの知識がすんなりと通りません
用語の持つ意味の
裏をつくような展開が所々にみられます
例えば
{netabare}「愧死機構」とは
人間が他人を殺めた場合
本人も死に至るよう
人間に遺伝子操作を施したもの{/netabare}
とか
{netabare}「悪鬼」とは
上記の「愧死機構」が先天的にない人間で
精神的に攻撃抑制が効かない人間のこと{/netabare}
とか
そんじゃ
{netabare}途中で出てきた
この子は
人を殺めても「愧死機構」が働かないから(本人が死なないから)
「悪鬼」なの?
って思ってたら
そうではなかったり{/netabare}
{netabare}この「悪鬼」と思われていた子は
実は
ある"裏技"を使って人工的にそういうふうに仕立てられていた・・・
なんて種明かしがあったり{/netabare}
とか
意表を突く展開が後に控えているのです
前半に出てくる
{netabare}「子供」の性行為描写{/netabare}やら
{netabare}「百合」的描写{/netabare}やら
{netabare}「BL」的描写{/netabare}も
ちゃんと
この物語の世界観を醸成するための
裏付的なエピソードなんですね
(一部で誤解を招いているような感じもしますが)
なんか{netabare}「ボノボる」っていう新しい言葉まで巷で流行ったりした・・・{/netabare}
とか
でも
こんな下手っぴな書き方では
このレビューを読まれている方に
いかにもロジカルなストーリーなんじゃないかと
変に誤解されてしまいそうですが
結構人間味のあるお話でもありました
しかも
私がそう思ったのは
人間ではなく「バケネズミ」という生き物のほう
「バケネズミ」とは
{netabare}「ハダカデバネズミ」という原始的なネズミの遺伝子を操作して
会話が出来るまで知性を上げた高等生物だそうです(さきちゃん談){/netabare}
そのほとんどが女王を中心とした「コロニー」を形成し
人間に服従しています
知性があるということは
感情も持ってます
そのバケネズミの中でも
「大雀蜂コロニー」の総司令官の
「奇狼丸」が実にいい味を出してました
まあ
さきちゃんたちとのいきさつは
内容を観て頂ければと思いますが
奇狼丸は
長年のバケネズミ間の戦争による経験で戦術に長け
{netabare}悪鬼との戦いではさきちゃんたちを教え諭すほどでした{/netabare}
そして
「神」と崇めるほど人間に忠誠心を見せ
「バケネズミ」であることに誇りを持っていました
最後は
{netabare}自分の身を犠牲にして
さきちゃんたちを守り{/netabare}
{netabare}自分たちの「コロニー」である「大雀蜂コロニー」を
守ろうとした姿{/netabare}は
ある意味
感動モノでした
もうちょっとバケネズミの「デザイン」がよければ
もっと親近感が沸いたのに
でも
考えてみたら
こんな見ためがグロテスクな生き物のほうが
より人間的になっている未来観って
暗に
人間に対する戒め的な訴えかけでもあるのかな
最終回には
このバケネズミの誕生の謎が
{netabare}さきちゃんとさとるくんの会話の中で推測されています{/netabare}
そして
バケネズミの「スクィーラ」(野狐丸)が{netabare}裁判のシーンで最後に叫んだ言葉{/netabare}
{netabare}私達は人間だ!{/netabare}
これもまた
この作品の重要なポイントでした
とりあえず
まだまだ思うことはいろいろありますが
ここまでとさせていただきます
ちょっと
付け加えさせていただけるなら
この作品
前半の
「崩壊」気味の作画(私はそれほど気になりませんでしたが)
そして
後半の
原作を読んでなくても分かるくらいの
端折られた内容を観てたら
「映像化不可能」と言われていることが
"伊達"ではないことが
よくわかりました
製作スタッフのみなさま
本当に
ご苦労様です^^
最後に
お話の中に出てくる「ミノシロモドキ」くん
("くん"付けしてるのは勝手に私が"オス"だと思ったから)
(ちなみに声は女性です)
最初に出てきたのは
結構
神々しい物だったのですが
後半に出てきたのは
小さいぬいぐるみみたいな物で
見た途端
思わず
カワイイィ~!!
一匹ほし~!!
って言ってしまいました
で
驚いたのは
その「ミノシロモドキ」くんに
なんと
{netabare}「取扱説明書」が付属していたこと{/netabare}
{netabare}これ家電製品なんかい!!{/netabare}
{netabare}「太陽光を浴びさせて充電」とか
「バッテリー」{/netabare}とか
書いてあって
はあぁ?
なんかウケる^^
って思ってしまいました
かなりシリアスなシーンだったのですが
ここは素直に笑っていいものなのでしょうか?
{netabare}笑いましたが^^{/netabare}
そのあとも
{netabare}リュックに入れられた姿{/netabare}が可愛くて
なかなかストーリーに集中できませんでした
とにかく
「ミノシロモドキ(小)」(命名:上シロくん)をわたしにくれ~
以下13話まで視聴した時の感想です
真面目に書いてます
{netabare}原作未読で視聴中です
舞台は千年後の世界です
場所は日本(茨城県あたり)
人々は呪力と呼ばれる能力を身に着けていた
主人公の渡辺早季は自然の豊かな農村で生活し学校へ通い勉強や呪力の研鑽にはげんでいた
ある日早季は同級生たちとともに課外授業に出かけ、そこで国立国会図書館の自律進化型・自走式アーカイブ(移動図書館の進化したもの)のミノシロモドキに出会う
ミノシロモドキから人類の黒歴史の一端を知ることになった早季たちはバケネズミの抗争に巻き込まれながらも家に帰り着くが、その後不可解な出来事が次々と起きる
という内容
13話まで見て
最初の3話ぐらいまでで世界観についての伏線でしょうか
早季たちの生活の様子
過去の歴史についてもダイジェストの形で描写されています
中盤では早季たちが自分たちの世界が出来た歴史について触れることになります
特に課外授業でのミノシロモドキとの出会いが大きな転機となっています
そして成長した早季たちの周囲で起こる出来事
瞬の失踪
お互いの記憶の相違
伝説の怪物「悪鬼」と「業魔」のお話
守の失踪とネコダマシのお話
早季の断片的な記憶の中でそれらの話が徐々に繋がって行きます
最初は難しそうであまり興味がなかったのですが
絵が綺麗なのと(途中ちょっと変だったけど)
人物が美形揃い^^だったのでストーリーそっちのけで「ながら見」してました^^
でも話が進むにつれ
「興味が沸いてきた」といったところが今の状況です
まだ評価は出来ませんが後半が楽しみです{/netabare}