CC さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
SAOなんてヌルゲーだぜっ!!
オンラインゲームをモチーフにしたジュブナイル向けのラブストーリー。視聴終えての感想は「拍子抜け」、想像していた作品ではなかった。1,2話見た限りではファンタジーやアクション要素の強い作品だと思っていました。しかし、デスゲームと謳っていながらラブコメ、ミステリー、アットホームなドラマまで描かれていまして、何だかゴチャゴチャしていて「ピザ」「チャーハン」「肉じゃが」と、晩餐に和洋中の炭水化物パーティが出され見ただけで胸焼けするような感じでした。「設定ばっか凝りやがって何がしたいんだ?」と思っていたのですが、全話視聴終えると本筋も見えてくる訳で、キリトとアスナの関係は終始丁寧に描かれていた様に思います。
短絡的な事ばかり述べても読んでいる側は気分悪くなると思うので、具体的な感想を「毒」を交えながら少し書きたいと思います。切り口.は多数ありますが、メンドイので「オンラインゲームの捉え方」と「主人公」の2点に着目して書きますね。
{netabare}
1:オンラインゲームの捉え方
「SAO」のゲームジャンルはアクションRPG。100層あるダンジョンを仲間と協力して攻略するシンプルなゲーム。SAO編ではログアウト出来なくなる。「.hack」でもこういったシナリオは良くありますが、「SAO編」では現実世界の描写が全くない。オンラインゲームなのだから現実とバーチャルを連動させたシナリオが欲しかったですね。「ALO編」では連動させ、「義妹」との恋愛事情をブッ込んでいましたが、「義妹」だからね、頭可笑しいんじゃねーの?
ゲーム開始してすぐに2000人死んだ訳だから、現実世界で餓死した姿や泡を吹いている描写くらいあっていいのでは?なんて事を思っていました。後、政治を絡めた社会の動きなんかもあれば、話に厚みが生まれたのではないかと思います。
こんな事は私の「エゴ」ですからね、描かれていないのだから「それまで」ですよ。
2:主人公
「SAO」でも「ALO」でも好奇心をそそる問題がいくつもありました。「デスゲーム」「PK」「脳の管理」など多数ありますが、結局どの問題も最悪の状況までに到らない。主人公が「強い」「頭がキレる」「優しい」これだけで女性問題からダンジョン攻略まですべて解決出来てしまう。ご都合主義というより設定が卑怯。主人公に欠陥がない。だから「ALO編」なんか「桃太郎かッ!?」ってくらいシンプルな物語に仕上がっちゃっていましたよ。ドラクエの主人公くらい癖のないシンプルな主人公だったので、感情移入のし易さが「狙い」だったなら良かった表現だったのかな?
~まとめ~
背景からは「SAO」「ALO」共にファンタジーな雰囲気が常に感じ取れ、「デスゲーム」の状況に絶望せずに「食べる」「釣る」「狩る」などといった、ゲームを楽しんでいる前向きな姿勢が良かったと思います。現実に戻ることなく常にゲーム内にいる日々、ゲーム内では女性にも恵まれ夢のような生活をしていて羨ましい限りです。童心に帰り不純な気持ちのない状態で何度でも見たいと思えた作品でした。
なんちゃって!!上の文を読めば解かると思いますが、そんな事は微塵も思っちゃいない。絶賛している方が多数いますので、少しオキに行こうかと思いましたが…正直言って本作に対して『デカい発泡スチロール』の様な作品にしか思っていませんよって。 おわり
{/netabare}