りく さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あの日見た壁にめり込んだコントローラーを僕はまだ忘れることができない
一番印象に残ってるのがコントローラーなんですが、それはまあ置いておきましょうw
誰かに恨まれている人たちが無人島で爆弾を使って殺し合う……。皆さんおっしゃられているように、リアルボンバーマンですね。そこに剥き出しになった人間の欲望や様々な思惑が絡み合い、ドロドロとしているんですが、その割にはなぜかあっさりとした気分で見られる作品。なんだろう、ちょっと緊張感が足りないのかな?
主人公の坂本はニートゲーマー。働きもしないで親に文句ばかり言っていて第一印象は最悪でしたが、島に来てからは好青年に変貌しましたねw ちょっと下心出したりはするものの基本的には優しい性格で、女子高生にもおじさんにも好かれることに。
ゲームの知識を生かして数々の苦難をくぐり抜けるわけですが、あんまりワクワクはしなかったなぁ。爆発はもちろん派手ですが、テクニック自体は意外と地味なのが原因かも。ヒミコのバストガードみたいな必殺技のようなものが欲しかったw
ヒミコは……うーん、ちゃんとヒロインやってたとは思うんですが、あんまりパッとしないキャラクターだった印象です。おっぱいガード以外になんかあったかなー(ぇ)。
一部ではヒロインとして大好評の平さんですが、良くも悪くも普通の人ですね。自分の身が最優先ではあるけど坂本達のことも思いやれるし、ちょっとズルっこい事してるけど根っからの悪人ではないんですよね。人間くさくて嫌いになれません。
なんとなく最後の最後まで坂本と共に闘うパートナー的存在だとばかり思っていたので、最後に裏切った挙句死んでしまったときは結構ショックでした。死んでしまうという予測をしてなかったので、「トカゲにかまれ、指を切り飛ばされ、毒に苦しむこの状態からどうやって回復するんだろう?」とずっと疑問だったんですよね……まさか亡くなってしまうとは……。何気に今作で一番好きなキャラだったかも。
主人公の声は本郷奏多という、おそらく誰もが一度は見たことがあるんじゃないかと思われる有名な俳優があてていますが、意外と違和感なく聞くことができました。泣き演技や叫び声は微妙ではありましたが、全体的には良かったと思います。……高橋名人に比べれば本当に良かったですw 「なんでこのキャスティング?」と思いましたが、原作でのキャラクターが若かりし頃の名人をモデルにしているからだとか。昔は髪の毛フサフサだったんですかねw
一言で言うならB級爆破アクションアニメって感じでしょうか。そこがいいところでもあるんですが、やはり「あーおもしろかった」で終わってしまう感じの作品であることは否めません。
伝勇伝や学園黙示録並みの「俺たちの戦いはこれからだ」ENDだったのも残念。完結してからやってくれればよかったのに(´・ω・`)