Tuna560 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『鋼の錬金術師』作品紹介と総評
荒川弘の同名漫画のアニメ化作品。
2009年に新シリーズが製作されましたが、個人的にはアニメと言えばこちらのイメージが強いです。
(あらすじ)
幼い頃から共に卓越した錬金術の才能を持っていた兄弟・エドとアルは、錬金術で最大の禁忌とされている「人体錬成」によって、病気で亡くした母を蘇らせようと試みる。しかし錬成は失敗し、エドはその代償として自らの左脚を、アルは自らの身体全てを失ってしまう。エドはとっさの判断で、自らの右腕を代償にアルの魂をその場にあった鎧に定着させ、なんとか弟を死の淵から救い出す。しかし二人が失ったものはあまりにも大きかった。
その後、国家錬金術師と呼ばれる国家資格を取れば高額な研究費が支給され、特殊文献の閲覧、国の研究施設の利用が可能となり、失われた身体を取り戻す方法を見つけられるかもしれないという話を聞いたエド。機械鎧技師であるピナコ・ロックベルとピナコの孫で幼なじみのウィンリィ・ロックベルに、機械鎧(オートメイル)と呼ばれる鋼の義手と義足を身に着けてもらうことを決意し、1年間のリハビリを終えたのち、アルとともに国家錬金術師の試験を受ける。人体錬成を行ったことにより、手のひらを合わせただけで錬成を行えるという能力を得ていたエドは、国家錬金術師の資格を史上最年少で取得。国家錬金術師としての二つ名「鋼」を与えられたエドは故郷を捨て、アルと共に身体を取り戻す方法を探すための長い旅へと旅立った。
原作が7巻までしか進行していなかったため、それ以降はアニメ独自の完全オリジナルストーリーとなっている。物語の“黒幕”となる存在やその目的、主人公達が迎える物語の結末も原作漫画とは全く異なる。(wikipedia参照)
アニメオリジナルの展開や設定は賛否両論ある様ですが、個人的にはこれはこれで凄く楽しめました。
原作との比較になりますが、「死と人体錬成」の関係はこちらの方が面白く感じました。
原作のストック不足によるオリジナル展開は、連載中の作品であれば隣り合わせの事象です。また、そのオリジナル要素は、大抵原作には及ばない事の方が多いですが、この作品は例外でしょう。
最近では、原作ストックが出来るまでシーズン毎に分ける事が主流みたいですね。より原作に忠実にアニメ化をする事が重視されている様に思います。
原作でのテーマや、それについての考察に関しては『鋼の錬金術師FA』でのレビューにて記載したいと思います。
私は原作の大ファンでもあり、アニメオリジナルのファンでもあります。
この作品のお陰で原作の良さも際立ち、いい相互作用が生まれたのではないかと思います。
まさしく、ゼロ年代を代表するダークファンタジー作品ですね。