かげきよ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
小さくも大きな兄弟の歩み
幼い日、「2人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波六太、日々人兄弟。
弟の日々人はNASAの宇宙飛行士となり月へ向かおうとしていた。
一方、自動車会社をリストラされ無職となった六太は32歳にして宇宙飛行士を目指す事に。
兄六太の目線で宇宙へ向かう日々を綴った等身大のヒューマンドラマです。
派手な演出もなく宇宙へ向かうまでの道のりを事細かく描写しています。
雑学的な知識になることも紹介してくれて意外と為になります。
六太の心理描写も上手く表現していて、この優しく憎めない三枚目の男を1話目から応援したくなりました。
一話一話はそう大きな展開があるわけではないですがついつい次回が気になり観たくなります。
※2012.12頃の感想{netabare}
今はついに宇宙飛行士へ…って所ですが、宇宙飛行士試験を共に受け、合格した者、散った者、夢を目指した者達の友情や希望、抱えるものやそれを支えた人間模様が描かれ毎週のように目頭が熱くなっています。{/netabare}
※2013.01頃の感想{netabare}
六太の合格から一転、日々人の月面での生活に舞台が移りました。
ところがところが月面車での移動中事故に遭い仲間の宇宙服が故障してしまいます…。
日々人がそうであったように分かっていても置いては行けないですよね。
もう既に命を預けられる位の友でもありますし。
…っと思っていたら今度は転落!? 続きが気になります。
日々人達は無事生還。九死どころか九十九死に一生を得て。
無事で良かった…地味ながら宇宙飛行士や兄弟の絆も上手く演出されていて、
感動できました。
無事で感動できるアニメって良いです。
次週からの展開も楽しみです。
{/netabare}
※2013.6頃の感想{netabare}
六太の宇宙飛行士への道や日々人の地球への帰還など、
ハラハラと応援しつつ微笑ましく楽しめていました。
が、ここに来てシャロンおばさんに病気の症状が表れ、
しかもせりかの父同様の難病の様で笑って観られなくなりました。
この作品、人の成長の表現が素晴らしいだけでなく、
命の尊さも時折訴えかけて来て心をえぐられます。
等身大の物語だけに一度感情移入するともの凄く身近に感じていて、
アニメと分かりながらもショックを受け泣きそうになってしまいました。
人は成長し老いて死ぬ。
当たり前ですが、この作品にはそれが凝縮されていて引き込まれています。
この後六太やせりかは奮起すると思いますが、
病から救うためにも本当に頑張ってもらいたいです。
{/netabare}
中高生ウケする素材が無く、
ちょっと地味で大人向きですがこういう作品も素晴らしいと思います。
興味があれば是非一度観て欲しいと思います。
若い人は今は感動できなくても自立した頃に観れば感慨深さが理解できると思います。
長期に渡り楽しませてくれ感動もさせてくれた秀作。
いつの日か続編が観られる事を願っています。