ちゃんもり さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サンライズありがとう!
原作読了につき改稿です。
世界観の設定をおさらいしておきましょう。
{netabare}
はるか昔、人類は栄華を極めていた
↓
しかし地球環境がヤバくなったので、「環境神群」という
エコロボットに環境修繕をまかせて自分たちは天に上る
↓
せっかく天に上ったのに戦争おっぱじめる
↓
結局天にも住めなくなり地球に出戻り
↓
戻ってみたら環境神群によって自然環境が過剰に修復され
環境神群の本拠地である神州(今の日本)以外は住めない状況に・・・
↓
せまい神州の土地をめぐってまたまた戦争に。
↓
さすがにこのままだと人類滅亡しそうなので講和。
重層領域という位相空間に神州をコピーして、欧州出身者は
そっちで、神州(日本)出身者は神州で、もう一度平和に
発展して天に上るため、「歴史をやり直す」ことに。
↓
歴史再現中、神州側のミスで重層領域ぶっ壊れる。
2つの神州が重なり、融合。神州側はその責任を取らされ
名称を「極東」と改められ、欧州各国の暫定支配を受ける。
以後は仏蘭西=毛利といった共同統治体制で歴史再現を
進めることに。
↓
時は戦国時代(世界史においては30年戦争まっただ中)。
極東の独立領土であり全長8kmの巨大航空都市艦「武蔵」を
運営する学生機関「武蔵アリアダスト教導院」の総長兼
生徒会長、葵トーリは過去に自分の不注意で死なせて
しまった幼馴染、「ホライゾン」と思わぬ形で再開。
彼女に改めて今の自分の気持ちを告げることを決意する。
しかし彼女の再生には全世界の存亡を賭けた秘密が隠されていた・・・!
{/netabare}
ということで、1期(原作1巻)は「武蔵」が全世界に
宣戦布告&姫ホライゾン奪還までのお話。
そしてこの2期(原作2巻)からがいよいよ武蔵の、極東と
全世界を巻き込む一大スペクタクルの始まりです。
歴史再現を「自分たちに有利なように解釈して」進めようとする
世界各国に対し、自分たちの独立と「末世」解決を謳い、
友好を結んでいこうとする武蔵。
2期では主に、西班牙(スペイン)と英国(イギリス)を
舞台に、様々な策謀がうごめいていきます。
「実際の歴史ではこうだったけどこういう解釈でいけば
上手く利権を獲得できるよ」的な策略が本作の魅力の一つ。
そこには当然、日本史・世界史の知識が必要です。
原作ではそういった小ネタも細かく丁寧に描写されて
いますが、アニメで映像化するとなるとなかなか難しい。
(だいたい2000p超を1クールにぶっこむ時点で尺がw)
しかしそんなことを知らなくても必要最低限の理解は
得られる作りになっていますし、さすがは原作の川上氏
完全監修ということで、見どころは見事に抑えられています。
作画や演出も1期よりもさらに練られ磨かれ、
バトルシーンとギャグの配合もより原作に忠実になっている
気がします。さらに後半においてはずーっと劇場版クォリティw
{netabare}
特に11話、「花畑の合格者」でのテンゾー告白~
メアリ睡蓮爆咲きシーンの美しさがヤバいです!
イケメンすぎるだろテンゾー爆発しろ!!!
{/netabare}
そして伝説の最終話・・・
{netabare}
自分はこのレベルに並ぶ最終話をあまり知りません。
ナルゼ復活から双嬢合体の空中サーカス!
武蔵ド迫力の宙返り!
ホラ子ひさびさの悲嘆発射&遠し道歌!
最後の最後、トドメはメアリのエクスカリバー!
{/netabare}
泣き系のアニメで出る涙とは違う、もうキャラたちの想いが
アツすぎて訳わからん涙が出てしまいます・・・!
おまけに3巻、4巻のキャラまで大放出とか、正直
サンライズ、これは重罪ですよ。これで3期やらなかったら
許せませんw
想像するに、原作川上氏からの注文はすごかったと思います。
サンライズスタッフ、よく妥協せずにやり切ってくれたと
思いますありがとう!
ちなみにラストの「武蔵」さんによるセリフ、
日の出(サンライズ)に向かって
「皆様十分に休養を取ってください‐以上」とか
入れてるあたりニクいですねw
原作既読組からすると、3巻・4巻は映像化したらもう
2期以上にヤバいことになりますwじっくり練って、
何なら分割4クールくらいでやってほしいですなぁ。