ソムリエ無冠 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
よくできていました
本作の脚本家の一人、虚淵玄(うろぶちげん)は2011年に話題になったアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本を書いた人。
「魔法少女まどか☆マギカ」がなかなかだったので、どんな話を書くのか気になり、テレビやニコニコ動画で視聴していた。
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世界観の説明
「シビュラシステム」というシステムが構築され、人々のあらゆる心理状態や適性を計測する数値、「サイコパス」が導入された未来世界。
人々は有害なものがない理想の社会で生きるために、その数値を指標としていた。
中でも犯罪者に陥る危険性は「犯罪係数」という数値で事前に測定されており、
一定の値を超える者は「潜在犯」と認定され、社会から隔離されていた。
しかし、犯罪を事前に予測したり解決したりできる特別な潜在犯だけは「執行官」という刑事になり、
「監視官」というエリート刑事のもとで治安維持に努めていた。
本作は、そのような管理社会の治安を維持するために働く公安の葛藤を描く。
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感想
攻殻機動隊のような世界観。萌えアニメばかりの昨今の状況を嘆く硬派が好みそうなアニメ。
最後が微妙だったが、いろいろと考えさせられる話ではあった。名作というほどではないが、一回は見た方がよい。
本作内の犯罪者、槙島は、要するに「機械が人間を選別する管理社会はおかしい」と言いたいのだろう。
そして「人間が自分の意志で自身の生き方を決断する社会が望ましい」と言いたいのだろう。